禁猟区 の商品レビュー
犯罪に手を染めた警察官を捜査する組織、警視庁警務部人事一課調査二係監察官室の女性監察官・沼尻いくみの活躍を描く警察小説。 欲望の果て、心の弱さ、魔が差す。規律を常に求められる警察官の犯罪は、毎日のようにニュースになる。一線を越えてしまう瞬間はほんの出来心だが、それを止めることがで...
犯罪に手を染めた警察官を捜査する組織、警視庁警務部人事一課調査二係監察官室の女性監察官・沼尻いくみの活躍を描く警察小説。 欲望の果て、心の弱さ、魔が差す。規律を常に求められる警察官の犯罪は、毎日のようにニュースになる。一線を越えてしまう瞬間はほんの出来心だが、それを止めることができない背景がそれぞれにある。明日の自分にならないように、教訓にしたい。
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警察官を捜査する警務部人事課。 警官といえども人の子。 悪い道に手を染めてしまう者もいる。 ただ全てが凶悪なもので構成されているわけでないのが、また人情味溢れる。 そんな警察官に立ち向かう女性監察官を描く。 2015.5.16
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様々な警察官の人生が垣間見える短編集。 警察官は犯罪を追っているため、常に犯罪の誘惑にさらされているのだなと感じた。 また彼らには権力があるため、驕りがあり、道を踏み外しやすいのかなと思った。 女性の警察官同士の会話が妙にリアルで興味深かった。 最後は主人公自身が...
様々な警察官の人生が垣間見える短編集。 警察官は犯罪を追っているため、常に犯罪の誘惑にさらされているのだなと感じた。 また彼らには権力があるため、驕りがあり、道を踏み外しやすいのかなと思った。 女性の警察官同士の会話が妙にリアルで興味深かった。 最後は主人公自身がストーカーに狙われてしまうが、上手く対処することができず、ストーカーの恐怖を感じた。 新しいリアルを感じたい方はぜひ。
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うーん、いまいちよくわからなかった。 帯コピーでは、女性監察官が活躍する話かと期待したけど、活躍という活躍はしないよね。 最後の話にいたっては、弱い女になりきってたし。 殺されそうになるほど嫌われる理由もないし。 納得感がなかった。
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一人の公安の女性が、全部のストーリーに登場する 短編小説。 最初のストーリーは、ベテラン婦人警官の話から。 いい警官を庶民に演じながら、カネをまきあげ ホストにつぎ込むという。 正義感があるがゆえに、警察官として落ちこぼれて罪をおかしてしまっている警察官たち。 その罪を時には...
一人の公安の女性が、全部のストーリーに登場する 短編小説。 最初のストーリーは、ベテラン婦人警官の話から。 いい警官を庶民に演じながら、カネをまきあげ ホストにつぎ込むという。 正義感があるがゆえに、警察官として落ちこぼれて罪をおかしてしまっている警察官たち。 その罪を時には潜入捜査で裏づけていく公安。 乃南アサさんの「警察もの」は、すっごくオモシロいので 期待してたんだけど。 なんか暗めで、やるせない気分になった。 狙いどおりなのかも。
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連作短編集。警察の中の警察、監察官沼尻いくみが成長しながら警察の不正を暴く。音道シリーズとは違った女性警察官を描く。監察官ものにしては、柔らかい雰囲気。
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連作短編集。新たな女刑事もの、ジョブ小説。面白い。 警察小説の中でも、警察の中の警察、『監察』を取り上げている。このジャンルは、ネタが尽きないようですね。 続編希望です。ドラマ化とか、適しているかも、とも思えます♪
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2013/8/31読了。 久しぶりの乃南アサ。相変わらず読みやすく、ぐいぐいと引き込まれる。 警察官の犯罪を捜査する監察官の話は、「こういう仕事もあるのか」と、警察への興味が増した気が。やはり大きな組織には、自分たちを自分たちで律しなくてはいけない宿命があるんだろう。 短い小説...
2013/8/31読了。 久しぶりの乃南アサ。相変わらず読みやすく、ぐいぐいと引き込まれる。 警察官の犯罪を捜査する監察官の話は、「こういう仕事もあるのか」と、警察への興味が増した気が。やはり大きな組織には、自分たちを自分たちで律しなくてはいけない宿命があるんだろう。 短い小説が4編収録されているけれど、最初のホストクラブが舞台になる話と、主人公がストーカーにあう最後の話が特に興味深かった。ただどれも短い話で、字数が少ないため、今ひとつ「動機」というか、「どうしてここまで…」というのが、分かりづらく納得がいかない部分もあり。 最後の話など、先が気になって落ち着かないほど面白いけれど、なぜいきなり「あばずれは生きている価値もない」まで行ってしまうのか、まったく訳がわからず。 もともと共感しづらい部分はあるけれど、全体的に説得力が足りない気がするので、星一つ減らそうかな。
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警察官の犯す罪についての短編集。警察(監察)が警察を取り締まる話で、仕方なく犯す罪はやはり人間的で悲しい。あまりないタイプの小説で面白く読んだ。
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警察の組織内で発生したと思われる不祥事の監査を目的とする部署に配属された女性警察官、沼尻いくみ。 彼女が向き合うのは、本来ならば仲間であるはずの警察官たちの心の闇。一体、何が彼らを狂わせたのか......? 配属当初は疑問だらけだった仕事を通し、いくみは少しずつ自分のやるべきこと...
警察の組織内で発生したと思われる不祥事の監査を目的とする部署に配属された女性警察官、沼尻いくみ。 彼女が向き合うのは、本来ならば仲間であるはずの警察官たちの心の闇。一体、何が彼らを狂わせたのか......? 配属当初は疑問だらけだった仕事を通し、いくみは少しずつ自分のやるべきことを見つけていく。 2013年8月25日読了。 緊張感という面では音道シリーズにはかないません。 が、新しい切り口の新しい警察小説であり、乃南さんらしい作品であることは間違いなし。 表題作にもなっている「禁漁区」でいきなりググッと心を掴まれました。ヒロインであるいくみを前面に出さず、あえて追い詰められる側から書いていって、最後の最後でいくみを登場させるのも心憎い。 今回は短編集になっていますが、じっくりと長編で彼女の活躍を読みたいものです。
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