棋士が数学者になる時(3) の商品レビュー
将棋界屈指のコラムニスト、先崎学の千駄ヶ谷シリーズ最終巻である。 今作はコラムと言うより棋書であった。盤面図が多く、私は不満足であったが、やはり棋界一の先崎学。要所要所の表現は面白かった。
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先崎学八段が将棋世界2008年2~8月号、および2005年6月号に連載していた文章に加筆訂正したもの。 今回は笑える話や涙が出る話はあまりなく、全体的に読ませる感じ。特に「第3章 悲しい眼」や、第一章の最後、真部先生の将棋を知らないうちに指し継いでいた知った大内延介九段の言葉に...
先崎学八段が将棋世界2008年2~8月号、および2005年6月号に連載していた文章に加筆訂正したもの。 今回は笑える話や涙が出る話はあまりなく、全体的に読ませる感じ。特に「第3章 悲しい眼」や、第一章の最後、真部先生の将棋を知らないうちに指し継いでいた知った大内延介九段の言葉にぐっとくる。逆にふふっと笑ってしまったのは第66期A級順位戦の丸山―郷田戦の二人の様子。短い文だけれどどれも印象的。 里見女流初段と熊倉女流一級、豊島将之四段(段位当時)についての文は棋士が棋士をどう評価するのかの一端が窺えて興味深い。また最終章「将棋界を変えた羽生と森内」は名人戦が行われているこの時期に読むと感慨深いものがある。
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