テストから見えてくるグーグルのソフトウェア開発 の商品レビュー
自由度が高く混沌としたテストの領域に対して、あのGoogleもチームごとに成熟度がばらばらで苦労しつつ、ツール開発などの試行錯誤を経て進化をしてきたことが知れ励みになる。 それぞれの人が違う思想を持って、違ったアプローチでテストを良くしようとしている。現時点で銀の弾丸はなく、自ら...
自由度が高く混沌としたテストの領域に対して、あのGoogleもチームごとに成熟度がばらばらで苦労しつつ、ツール開発などの試行錯誤を経て進化をしてきたことが知れ励みになる。 それぞれの人が違う思想を持って、違ったアプローチでテストを良くしようとしている。現時点で銀の弾丸はなく、自らの組織に適したアプローチを模索していく必要があるように感じた。そういう観点で本書に掲載されたプラクティスを参考にするのは価値がある。
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3年前の本だが今読み返してみても、変化の激しい中でのテストによるソフトウェア開発の支援方法やそのための組織構成など、参考になることが多い。また、紹介されているツールなども面白く試す価値が高そう。変化の激しい場での生産性向上を考える人にはおすすめしたい。
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「3.2.1 テストプランの立案」が本質的でとても良かった。 ただ、ところどころにあるインタビューとかは若干読みやすさを損なう方向に行っている気はする。 この邦訳の刊行が2013年、原著は2012年なので、今現在のG社はもっとずっと先を行っているのだろうなぁ、と思う。SWE ...
「3.2.1 テストプランの立案」が本質的でとても良かった。 ただ、ところどころにあるインタビューとかは若干読みやすさを損なう方向に行っている気はする。 この邦訳の刊行が2013年、原著は2012年なので、今現在のG社はもっとずっと先を行っているのだろうなぁ、と思う。SWE と SET は同じものになっていく、と最後に書かれているけどもうそうなっているのかも。
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グールグでのプログラマ、テスタのレスポンシビリティがよくわかる。また、マネージャの仕事内容もよくわかる。これらを総合すると、グーグルのソフト開発能力の源泉が理解できる。こういうことができない、もしくは理解できないと(要は現在のソフトに対するリテラシイが高くないと)、近い将来ソフト...
グールグでのプログラマ、テスタのレスポンシビリティがよくわかる。また、マネージャの仕事内容もよくわかる。これらを総合すると、グーグルのソフト開発能力の源泉が理解できる。こういうことができない、もしくは理解できないと(要は現在のソフトに対するリテラシイが高くないと)、近い将来ソフト屋として存在意義を失う可能性が高いと思う。
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サブタイトルにもあるとおり、Googleではテストファーストによりエンジニアリング生産性を向上させているというもの。正直、今の自分の知識では、本書の1/3も理解できなかったと思う。しかしながら、今携わっているシステム開発で、ちょうど受け入れテストを実施していて、想像以上に骨の折...
サブタイトルにもあるとおり、Googleではテストファーストによりエンジニアリング生産性を向上させているというもの。正直、今の自分の知識では、本書の1/3も理解できなかったと思う。しかしながら、今携わっているシステム開発で、ちょうど受け入れテストを実施していて、想像以上に骨の折れる作業であることを痛感している最中に読んだため、Googleが進んでいることが際立って感じた。少なくとも、システム開発においてテストがいかに重要かという点は充分に学ぶことができた気がする。Chrome、Gmail、Youtube等に実際に携わっている人々のインタビューが収録されているから、その説得力は半端ない。 「テストは、イノベーションと開発のペースを遅らせるような摩擦を作るものであってはならない。」 「グーグルテストは、大軍ではなく、優れた戦術と高度な武器で百戦百勝を実現する少数精鋭の特殊部隊なのだ。軍の特殊部隊と同様に、グーグルテストの特徴はこの人材の少なさにある。ラリー・ペイジが『希少性は明確性をもたらす』と言っているように、人数が少ない分、私たちは必然的に優先順位をうまく付けなければならなくなる。」 「グーグルでは、形態よりも規模を強調するために、コード、統合、システムテストという区別をせず、Sテスト、Mテスト、Lテストという表現を使う。」 「グーグルのSWE(ソフトウェアエンジニア)は、顧客のもとに届けられるコンポーネントの開発に責任を負う機能デベロッパーだ。彼らは機能コードとその機能コードのための単体テストコードを書く。 グーグルのSET(ソフトウェアエンジニアインテスト)は、単体テストに関してSWEを助け、SWEがSテストより広範な品質問題を評価するMテストを書くときに使う大規模なテストフレームワークも各テストデベロッパーだ。 グーグルのTE(テストエンジニア)は、品質に関係するあらゆる問題でユーザーの立場で動くユーザーデベロッパーだ。」 「グーグルはコードレビューを開発プロセスの中心に置いている。コードを書くことよりもレビューすることの方がずっと大切なこととして大々的に取り扱われる。」 「ACC(アトリビュートコンポーネントケーパビリティ)は、製品の3つの側面を通じて立案者を導いていく。すなわち、?製品の目的と目標を説明する形容詞と副詞、?製品のさまざまな部分や機能を表す名詞、?製品が実際に何をするのかを示す動詞の3つだ。そして、これらの機能が働いていること、書いたコンポーネントがアプリケーションの目的、目標を満たすことをテストで確かめていく。」 「グーグルはイノベーティブな会社として知られるが、テストチームは確かにその評価にふさわしい。グーグルの社内で生み出され、使われているテスト実践やツールの数(そしてその多くは社外にも公開されている)は、このイノベーティブな精神がテストチーム同士を固く結びつけていることをよく示している。」 「私は自動化には懐疑的になってきているんですよ。テスターは自動化の大きなビジョンに情熱を傾け、自動化の作成に何カ月もかけますが、結局製品かプラットフォームが変わって、してきたすべてのことが否定されてしまいます。時間の試練に耐えられない自動化を書くこと以上にひどい資源の無駄遣いはありません。私の考えでは、自動化はすぐに書けてすぐに実行でき、非常に限定的な問題を解決するものでなければなりません。自動化されたテストの目的がすぐに理解できないようであれば、それは複雑すぎます。単純にして、範囲を限定し、何よりもまず、価値を追加するものにしなければなりません。」 「(グーグルに入ったころと比べてテストでもっとも大きく変わったことは?) まず第1に、平均的なデベロッパーが以前よりもテストプロセスに関わり、自動化を書くようになったことです。彼らは単体、API、統合、フルシステムテストの知識を持っています。…第2に、テスト専門の職務に数百もの最高のエンジニアたちを引きつけられるようになりました。私は、この2つは関係があると思っています。これはテストを尊重する文化であり、テストを行うことは、そのために評価を受けることになったのです。」 しかし、一方、テストファーストも行き過ぎると問題となることも認識している点が追う立場の我々も考えなくてはならない点である。 「グーグルのように開発とテストを分離していると、職務によるつながりが強くなり、テスターが製品に一体化しにくくなってしまう。」
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テストについての考え方を学べたが、インタビューなどはわりと読むのが面倒くさかった(わりと冗長なないようだった) テストのベースとなる考え方を作れるので、オススメ。
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読み終わったー\(^o^)/ Googleでのテストの考え方、実施手法などの事例集。 コードが書けるテストデベロッパーが必要そうです
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題名の通り、グーグルのソフトウェア開発を知ることができる本です。ソフトウェア開発の経験がある方であればエッセイ感覚で読めると思います。 より高いテストレベルのシステマチックな実行環境を構築したり、その実行速度を上げたりという活動を重視し、Software Engineer in...
題名の通り、グーグルのソフトウェア開発を知ることができる本です。ソフトウェア開発の経験がある方であればエッセイ感覚で読めると思います。 より高いテストレベルのシステマチックな実行環境を構築したり、その実行速度を上げたりという活動を重視し、Software Engineer in Test という職種を設けているそうです。一方で、手動テストはなくならないという記述もあります。真っ当なエンジニアリングを行っているという印象です。 その他、テストに力を入れていない頃の昔話、幾つかの開発事例を題材としたインタビューなども面白いです。
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テストに関わる仕事の地位向上に寄与し、その分野のスーパースターまで生み出しているGoogleの文化は素晴らしい。開発手法も増えてテストの重要性も上がっていくなかで、まだまだテストに対する意識や重要性の認識が低い気もするため、 良い動きであると思う。
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グーグルのソフトウェア開発の内部を垣間見れる本。 プロダクトやまたテストがスケールするか、という点を当たり前のように考えているのは、ウェブ全体をそのスコープとするグーグルならではなのかと思った。
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