クローズアップ の商品レビュー

今野敏【著】

2013/09/04

報道番組で放送される事が必ずしも事実であるという保証は無い。
報道されていることが適正かどうかは視聴者が判断を下さなくてはならない。

2013/11/17

「ヘッドライン」の続編。あるテレビ記者が、殺された。その事件に、暴力団が関係している疑いがでてきた。そして、それは、政治をもまきこんでおり、事件は、思わぬ結末に…。

あいかわらず、ふせ記者は、危なっかしいことに、首をつっこんでいるなぁ。くろだ刑事が、いざというときにでてくるので、ある意味で、くろだの方がヒーローにみえる。でも、スクープを、あえて、自分の手柄とみとめないところが、ふせ記者の、かっこよさかも。

2013/08/03

▼「文脈を無視して揚げ足取りができる言葉だけを抜き出したんですよ」→ほらぁ、やっぱりそうやって作為的に編集をして、マスコミが捏造記事をでっち上げてるんじゃないっ！
▼私は最近のマスコミに対してとっても不信感を持っています。鳩村デスクが目指す「偏りのない報道」なんて、しょせん小説の中だけ。現実は偏向報道ばっかりだし・・・。ネガティブキャンペーンで視聴者を騙したりして、馬鹿にしてます！頭に来るったらありゃしない。
▼国会議員は国会会期中は逮捕されないことになっていることを、政治に疎い私は知りませんでした。勉強になりました。
▼ちょっと頼りない谷口が、意外とよい味、出していると思いました。
▼後半はストーリーがバタバタと動きがあって、ページをめくる速度が速くなりました。

2013/07/10

「上司に言われて来ました」乱発が情けない。
今後このシリーズで成長していくのだろうが、
現実ではこんな人はいつまでもこんな人だ。

2013/06/27

「スクープ」シリーズ第三作　
警視庁捜査一課、黒田祐介の目にある殺人事件の映像が目にとまるところから物語が始まる
この映像こそＴＢＮ報道局社会部の放送記者布施京一がものにしたスクープ

犯人の意外性も見所
放送記者布施はさらに一回りスケールアップした魅力を見せる
こういう素質は天性のものなのだろう

それに引き替え新人刑事谷口の粗さが目立つ
本来ならば本作は新人刑事の成長物語の側面も持つはずなのだが…
谷口の成長ぶりがこのシリーズの今後の見所か

布施ちゃんの魅力が定着しそうな今作です

2013/06/22

『スクープ』シリーズの第3弾。

テレビ局の報道記者、布施さんの上司である鳩村さんと
警視庁捜査1課継続捜査係の黒田刑事の部下、谷口刑事の視点で
交互に語られる。
どちらかというとメインは布施さんと黒田さんなんだろうけど
このふたりに関わる人の視点で語られることによって
逆に人物像が際立っている感じがする。
特に布施さんの不思議な存在感は本人視点だと絶対に出てこないんじゃないだろうか。

所属政党を超えての政界絡みのネガティブキャンペーン、というのは
政治に疎い所為もあってかあまりピンと来なかった。
実際に在りそうな気もするし、壮大な絵空事、という気もするし。
ただ、発言の一部を抜き出して報道してバッシングする、という手法を見たときに
高市政調会長の『原発事故での死者はいない』発言を思い出して薄ら寒くなった。
捻じ曲げられた報道と闘う、という布施さんの姿勢はカッコいい。

犯人が判ってみたら、ものすごく意外なんだけどいちばん有り得る人間だったことに吃驚。
冷静に考えれば犯人はいちばん怪しい人間だったのに、
決定的な事実が出てくるまでは全く疑わせずに話が進むのには舌を巻く。

テレビマンと刑事、という違った立場ながら
突き詰めると布施さんと黒田さんのバディー物、という体裁が
3作目にして固まってきたような気がする。
実際にこの形があったら『警察とマスコミの癒着だ』とかなんとか叩かれそうだけど（爆）。
布施さんがやたらと『友達』と強調するのが読んでてほっこりした。

2013/06/21

スクープシリーズの第３弾、今回は黒田の部下、谷口の視点から描かれている。
事件解決への謎解きというよりは、布施と黒田に生まれてきている信頼関係のようなものが書かれているように思った。

2013/06/19

「スクープ」シリーズ第三弾。

TV遊軍記者の布施の活躍を描く物語で、脇キャラも含め安定感のあるシリーズです。
事件の真相も大事ですが、物語の語り方、すなわち語り手の視点が面白くさせるポイントだと思います。
今回は上司の鳩村に加え、メインな視点は警視庁黒田の相棒の若手の谷口でマンネリを防いで飽きさせません。
事件の真相もどんでん返し的なところもあり、一気読みしてしまいました。