ピアノの歴史 の商品レビュー
ジャズとクラシックを分けず、一つの物語としているのが斬新。そのおかげで同時に言い尽くされ定番化した批評、記述になることを避け、新しい視点を紹介している。 ハロルド・ショーンバーグのような誇張されたエピソードで興味を引き面白く読ませるのはアメリカ流か。ただし真実から離れることもある...
ジャズとクラシックを分けず、一つの物語としているのが斬新。そのおかげで同時に言い尽くされ定番化した批評、記述になることを避け、新しい視点を紹介している。 ハロルド・ショーンバーグのような誇張されたエピソードで興味を引き面白く読ませるのはアメリカ流か。ただし真実から離れることもある。 面白く一気に読ませてもらって読後感はいい。ただ振り返ると。まとまった新しい知見として残っていないような気が。めくり直し手ふり買ってみると、どうも形容詞的表現が個々のピアニストの深層と的確に突くというところまで至らず、心に残らないものになっている。 そういった点、あとがきを書いている青柳いづみこの著作に遠く及ばないと思う。
Posted by
伝統の蓄積 ピアノ誕生 ピアノ界のスーパースター誕生 ピアノ熱 巡業する演奏家たち 四つの音 燃焼派 錬金術師 リズミスト メロディスト 洗練と土着 ロシア人たちがやってくる ドイツ人とその親戚 世界進出への鍵 最前線で 温故知新
Posted by
- 1