暦物語 の商品レビュー
阿良々木暦の春休みを終えて、吸血鬼となった4月から始まる12ヶ月に渡るそれぞれの月の物語。 傷物語から憑物語までの間に、こんな時間が流れていました、といったようなシリーズのサイドストーリー的な短編集。 それぞれのエピソードが短いから、本編にあるような無駄な冗長さがなくなっていて、...
阿良々木暦の春休みを終えて、吸血鬼となった4月から始まる12ヶ月に渡るそれぞれの月の物語。 傷物語から憑物語までの間に、こんな時間が流れていました、といったようなシリーズのサイドストーリー的な短編集。 それぞれのエピソードが短いから、本編にあるような無駄な冗長さがなくなっていて、ある意味読みやすい。 その分サクサクと進んでいく。 しかし本編において未だに語られていない、学習塾炎上事件に関することや、11月2日に戦場ヶ原が阿良々木と忍の命を助けてくれたこと(?)など、繋がっていないことに対して何のことだろう? とより疑問・謎が増えてしまった。 挙げ句の果てに最後のエピソードで、大学受験できなかったの?! となり、成仏したはずの大きなリュックサックを背負ったツインテールの女の子まで再登場(?)する始末。 しかもブツ切り。 さて、この物語、一体どう収束させるつもりなのだろうか?
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短編集と言うか、なんというか。個人的に読んでてだれてしまった。 ただラストの話だけはいきなりのどんでん返しで続きが気になる感じで終わった。
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主人公に帰結するための1年。 阿良々木暦が怪異とかかわった1年の話。 とはいえ、それぞれの月にそれぞれのヒロインがかかわってくる。 で、結局のところこの「物語」シリーズは、暦が主役であって、暦故の物語なのであると、それが明確になっただけなのである。 そう、あえていおう...
主人公に帰結するための1年。 阿良々木暦が怪異とかかわった1年の話。 とはいえ、それぞれの月にそれぞれのヒロインがかかわってくる。 で、結局のところこの「物語」シリーズは、暦が主役であって、暦故の物語なのであると、それが明確になっただけなのである。 そう、あえていおう。 明確に、物語の本質に立ち返っただけなのだ。 そして、「物語」シリーズは終わるのだなと、思った。 終わるために、完結するために、主役が主役然と立ち位置をはっきりさせる必要があったのだろう。 にしても、どこまでいっても暦くんは、格好いいのである。 どこまでも、まっすぐで素直、それって、それを維持し続けることに彼はどれほどの力を、対価をはらってきているのだろう。 …という謎も、この先で明確になってくるのだろうか。
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相変わらず、期待を裏切るという期待を裏切らない西尾維新さんです。終わるのだろうか、このシリーズは、とかなり不安です。
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さすがの西尾維新節。言葉遊びが好きな私としては楽しい楽しい短編集でした。 オチとしてはいかがなものか?というのもありますが、会話が楽しいのでOKです。こよみフラワーの戦場ヶ原ひたぎとのやりとりなんかは懐かしくて懐かしくて(笑)。 多少なりとも憑物落としみたいな感じで、やはり京極夏彦さんがダブりますねぇ。 見事に12人の女性(?)と絡んでの短編集。まさに阿良々木ハーレム。確かにこれまでの復習みたいで良かった。 幕間劇を見て、振り返りながら、それぞれのキャラクターを補完しながら、いつの間にか終焉へと足を踏み入れてしまった恐怖感。 最後の2話は・・・唖然茫然。謎が謎のまま、終物語への伏線に。そしてまさかの八九寺真宵の復活???大学受験も気になるなあ。 こよみマウンテン千石撫子の「ぬるゲー」という回答の真意が?なのだが・・・
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道という言葉についての各キャラの解釈を絡めての短編かな、と思いながら読んでいたけれど、後半部はシリーズ終焉に繋がるようになっていて、単なる番外ではなかった。話の長さ的には、この程度の方が中だるみしなくていいかな。あと書きで、また同様のものが出てかもしれないと言っているけれど、最終...
道という言葉についての各キャラの解釈を絡めての短編かな、と思いながら読んでいたけれど、後半部はシリーズ終焉に繋がるようになっていて、単なる番外ではなかった。話の長さ的には、この程度の方が中だるみしなくていいかな。あと書きで、また同様のものが出てかもしれないと言っているけれど、最終巻の前あたりで出るのだろう。ていうか終わりが見えないし、結構登場人物とか忘れていた。特に正弦とか、誰だっけってなった。
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阿良々木暦の、 高校3年の一年間をたどるショートストーリー。 一つ一つの話はとりとめもなく、 ほんとにただの日常を見ている感じ。 ラストの話だけ、 次に繋がる触りの話。 それでも触りだけ。 多分この一冊を抜かしても、 今後不自由なく読めると思う。 久々にアララギくんと、 ...
阿良々木暦の、 高校3年の一年間をたどるショートストーリー。 一つ一つの話はとりとめもなく、 ほんとにただの日常を見ている感じ。 ラストの話だけ、 次に繋がる触りの話。 それでも触りだけ。 多分この一冊を抜かしても、 今後不自由なく読めると思う。 久々にアララギくんと、 愉快な仲間たちに会えた、 その懐かしさと嬉しさのみの一冊。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2013 6/10読了。Amazonで購入。 春休み以降、4月~翌年3月までの阿良々木くんの1年を、各月1ヒロインで振り返っていく連作編。 毎度、なにかしらの怪異と「道」が扱われる。 久々に忍野が登場したり。序盤の方が面白く感じるので、やっぱ第1シーズンはすばらしかったんだなあ・・・とか思って徐々にテンションを下げていっていたが、最後の数行くらいで吹っ飛んだ。 次の巻に期待・・・したらかたすかされそうでいやだなあ・・・
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物語同士の間隙を埋めるように、各月に起きた出来事の顛末/サイドストーリーを描いた短編集。これまで同様、これらの話もそれぞれが独立しているため、過去作品をいちいち読み直さなくてもまあ読める体裁にはなっている。 また、謎解き及び問題解決の体裁にもなっており、今回のオチの件が解決編...
物語同士の間隙を埋めるように、各月に起きた出来事の顛末/サイドストーリーを描いた短編集。これまで同様、これらの話もそれぞれが独立しているため、過去作品をいちいち読み直さなくてもまあ読める体裁にはなっている。 また、謎解き及び問題解決の体裁にもなっており、今回のオチの件が解決編になっているので、オチを読む前に真相及び解決法を推理してみるのも一興だろう。 ――しかし。 最後のオチは予想外だった。 果たして次作(『終物語』とは限らない)はどこから始まるのか。 この直後から始まるのか。それともまた時系列が全く異なる所から始まるのか。 ただ。 とにかく終局が近づいてきてるのは実感できた。
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今回は短編集ですね 作者曰く、当初予定はなかった一冊とのこと 今までの作品のミッシングリングといった感じでしょうか 面白い、というよりはなるほどなー、という感じの一冊でした
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