美味しいコーヒーって何だ? の商品レビュー
アーティストのように作って、ロックミュージシャンのように表現したい。それが信条の異端の焙煎家オオヤミノル。美味しいコーヒーとは何かをテーマにサンフランシスコ→鹿児島→鎌倉→東京の名物ロースターたちを訪ねて論議を重ねた旅の記録。最先端のコーヒーがわかる、刺激的な対話集です。
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薄っぺらい。 読んでいてガッカリした。自己満足の世界。コーヒーは焙煎ありき、という語り方に違和感。「コーヒーは乾物」であり、「生豆の味を殺さなければ」という著者の考えは理解に苦しむ。 グアテマラの農園でも、相手にリスペクトがないな、と思った。コーヒーら農作物なのだから、彼らから学べることは山ほどあるはず。どの話し合いでも、「畑」の話が抜け落ちていて、空っぽに感じた。
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オオヤ氏の語り口は関西弁混じりで独特の癖があり、彼が主張していた「焦げたコーヒー」の良さは、理解しづらかった。一方、対談相手の井上氏や大坊氏の意見は明瞭で、オオヤ氏と話すことで、彼らの考えがよりわかりやすくなる、という普通とは逆のタイプの対談だと感じた。また、「酸味」という言葉の...
オオヤ氏の語り口は関西弁混じりで独特の癖があり、彼が主張していた「焦げたコーヒー」の良さは、理解しづらかった。一方、対談相手の井上氏や大坊氏の意見は明瞭で、オオヤ氏と話すことで、彼らの考えがよりわかりやすくなる、という普通とは逆のタイプの対談だと感じた。また、「酸味」という言葉の定義があいまいであること、スターバックスの登場によってコーヒーの味が変化したことは、自分が漠然と感じていたことと全く同じだったので、安心感を得られた。またさらに、サードウェーブコーヒーの話や、丸山珈琲による味の定義の標準化などは、一コーヒーファンとして非常に興味を惹かれた。Amazonの評価はあまり良くないようだけれど、面白い本だと思う。
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サード・ウェーブ/スペシャルティコーヒー全盛の今を、 「焦げた」深煎りのコーヒー焙煎家はどう思うか? 日本のスペシャルティコーヒーのパイオニア、 あえてローテクな焙煎機を選んだ90'sカフェブームの牽引者、 青山で深煎りコーヒーを37年出し続ける喫茶店…の3人との対話の記録。 オオヤさんの主張は、権威的に決定された美味しさではなく、 自分の舌で多様な美味しさ(あるいは「素敵さ」)を求めようよ、ということではないかと思います。 だとしてそれはとても真っ当な姿勢ではないかと思いました。とかくハイプなブームや自閉的なコダワリが蔓延しがちなコーヒーの分野で、オオヤさん(や、LAのロースターたち)の姿は痛快ですらあります。 いろいろなコーヒーをのみに行きたくなります。 まず12月で閉店してしまう大坊珈琲に行ってみようかと。。。
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