ヴェルディ の商品レビュー
後半は作品紹介がメイン。もちろん紙面、字数の制約があるので全てを織り込むのは難しいと思うが、もともと知っているオペラに関しては分かるが、観たことがない作品はなかなかイメージしずらかった。
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レビューではなく、この本から新たに得られた情報のメモと感想。 ・ 「伝説」的なエピソードに彩られたヴェルディの生涯を、冷静な視点から見直し、いくつかの側面を持つその人物像を簡単に紹介。 ・ 後半はヴェルディ全作品のデータ。あらすじ、聴きどころ、作品成立の背景がコンパクトにまとめ...
レビューではなく、この本から新たに得られた情報のメモと感想。 ・ 「伝説」的なエピソードに彩られたヴェルディの生涯を、冷静な視点から見直し、いくつかの側面を持つその人物像を簡単に紹介。 ・ 後半はヴェルディ全作品のデータ。あらすじ、聴きどころ、作品成立の背景がコンパクトにまとめられていて便利かも。 ・ ヴェルディのスコアの批判改訂版はまだコンプリートしていない。改訂作業が進行中。 ・ ヴェルディ個人についての評伝的研究もあまり進んでいない。ジュゼッピーナとの書簡など、貴重な一次資料は一箇所にまとめられていないし、経済危機のため文化予算が大幅にカットされ、イタリアの研究機関にはこれを買い取るだけの研究費がない!憂慮すべき事態。 ・ ヴェルディはシェイクスピア作品のオペラ化に熱心だったが、当時、イタリアではシェイクスピア上演は多くなく、イタリア語訳も出版されていなかった。 ・ 50〜70年代あたりの「イタリア・オペラの黄金時代」に、ヴェルディ作品はヴェリズモ向きの重い声の歌手が歌うものというイメージが定着してしまったが、少なくとも初期〜中期のヴェルディ作品は本来ベルカントであり、必ずしもヴェルディの意図に即しているとはいえない。 ・ ヴェルディの時代と今とでは劇場のサイズが違う。ヴェルディがスコアに遺した細かい表現は、大劇場では伝わらないケースも多い。 ・ 現在は演奏、歌唱両側面から、見直しが進んでいる。 ・ 第九章「今聴きたいヴェルディ歌手・指揮者」の項は大いに疑問…
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ヴェルディ、オペラ・・・ 自分にとって馴染みのないトピックなのにすごく読みやすく、 また興味を持たせてくれる良著。 いままで曖昧だったヴェルディ像の輪郭が少し見えてきた。 こんな本ってとても貴重だと思う。
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ヴェルディ生誕200周年。メモリアルイヤーを飾る1冊です。 初心者にはガイドブックとして良いし(他ならぬ私が初心者)、ヴェルディ通にも、最新のヴェルディ研究の動向や上演状況などがわかるので、嬉しいはず。とにかく著者のヴェルディ愛が滲み出て、染み出て、溢れ出てます。
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