信州観光パノラマ絵図 の商品レビュー
副題は、鳥瞰図でたどる大正~昭和初期の鉄道・山岳・温泉 夢にもこゆる汽車の道に乗って「観光の時代」到来した信州へ 失われたもの、形を変えたもの、変わらないもの・・・ 大正期~昭和初期の鉄道と観光をひもとく 迫力の鳥瞰図・絵図42点眺めて楽しめる保存版 カラー図版や当時...
副題は、鳥瞰図でたどる大正~昭和初期の鉄道・山岳・温泉 夢にもこゆる汽車の道に乗って「観光の時代」到来した信州へ 失われたもの、形を変えたもの、変わらないもの・・・ 大正期~昭和初期の鉄道と観光をひもとく 迫力の鳥瞰図・絵図42点眺めて楽しめる保存版 カラー図版や当時の白黒写真が多数収録されている。カラーの鳥瞰図は楽しい。起伏に富んだ信州の地形は画面を立体的なものとする。この内容で税抜き1700円はお得である。 鳥瞰図は、戦前観光PRを目的として各地で盛んに描かれたものの、軍部の規制により衰退して行く。 インターネットも無い時代、当時の人びとは鳥瞰図のパンフレットを観ながら信州の観光地に思いを馳せていたに違いない。 鳥瞰図は独特のデフォルメがされており、観光PR上の脚色もあるが、時代の変遷を知る事が出来る。 本書を読んで、白馬と長野を結ぶ鉄道計画を知り、草津と軽井沢を結ぶ鉄道があった事を知る。松本には浅間温泉に通じる路面電車があった。 難を言えば、木曽及び南信が少ない事か。 2011年に企画展を実施した長野県立歴史館が協力している。
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★知を俯瞰する 長野県各地のパノラマ鳥瞰絵図を集めた本。 大正ー昭和初期のステキなデザインの世界!明治末期からこの時期にかけて、全国各地に鉄道が広がり、別荘地や観光地が拓かれたいわば第一次レジャーブーム、観光ブームの時代。 長野県立歴史館の2011秋季企画展「観光地の描き方」を...
★知を俯瞰する 長野県各地のパノラマ鳥瞰絵図を集めた本。 大正ー昭和初期のステキなデザインの世界!明治末期からこの時期にかけて、全国各地に鉄道が広がり、別荘地や観光地が拓かれたいわば第一次レジャーブーム、観光ブームの時代。 長野県立歴史館の2011秋季企画展「観光地の描き方」をきっかけに出版されたもののようですね。 伊那図書館所蔵の「観光の伊那」(昭和12年頃)も紹介されています。また、伊那図書館にも所蔵のある「伊那電氣鐵道株式会社新株式売出し」(大正15年)や「花の高遠」(昭和10年)も掲載。 これら三つの絵図は伊那市立図書館発のiPhone iPadアプリ「高遠ぶらり」にも掲載されています。本の解説文を読むと、「高遠ぶらり」解説文を参考にしたな、っとわかりニヤリ。 引受勧誘書は「伊那電氣鐵道沿線案内(大正12年)」を元絵として使ってはいるのですが、金子常光の銘がなく、絵図としてもクオリティは低い。電気鐵道会社の記事としては面白いのですが、本来の絵図をつかってほしかったな。 鳥瞰パノラマ図は地域を俯瞰するには最適な方法。地形だけでなくその土地のストーリーを描き込めるから。その意味で知の俯瞰図と言ってもいい。 (ひーさん)
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