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素顔の新美南吉 の商品レビュー

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2013/07/20
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斎藤卓志『素顔の新美南吉 避けられない死を前に』風媒社、読了。「おぢいさんのランプ」、「ごん狐」で知られる童話作家について作品は必ず読んだものの、どれだけ彼のことを知っているのだろうか。本書は、その新美南吉の評伝である。真面目に29年を生き抜いた青年南吉の姿を生き生きと描く。 結核で若くして亡くなった南吉は波瀾万丈とはほど遠い生涯だったが、だからこそ人間の眼差しを大切にしている。女学校教諭時代、作文指導に熱心だった青年教師。結核という死との対峙等々……。本書は膨大な日記・手紙をもとに等身大の人間を明らかにする。 「ごん狐」は誰が書いたのか--。本書を紐解いて欲しい。7月30日は南吉の誕生日。生誕百年を言祝ぐ評伝が南吉の故郷・愛知県の出版社が刊行した意義は意義深い。読み聞かせに関わる大人に手にとって欲しい。 http://birth.nankichi.org/event_p

Posted byブクログ