八月からの手紙 の商品レビュー
戦後に構想のあった野球の「日本リーグ」創設に向けての動きを追った作品。何となくは聞いたことはあったが、こんな動きがあったとは知らなかった。戦前戦後にアメリカにあった黒人だけの「ニグロリーグ」の存在も初めて知った。やはり、人種差別は根深いと改めて印象づけられる。 本作は、そんな...
戦後に構想のあった野球の「日本リーグ」創設に向けての動きを追った作品。何となくは聞いたことはあったが、こんな動きがあったとは知らなかった。戦前戦後にアメリカにあった黒人だけの「ニグロリーグ」の存在も初めて知った。やはり、人種差別は根深いと改めて印象づけられる。 本作は、そんなニグロリーグのスター選手と野球経験のある日系二世の男性との野球を通した交流・友情物語といった内容が主線。戦争が2人の人生に大きな影響を与えており、これも一種の戦争物との捉え方もできる。 歴史の一端を捉えることができる物語である。
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堂場瞬一さんによる野球小説。 戦後すぐ、職業野球に対抗して発足しようとしている日本リーグ。その選手兼監督になるよう要請された二世ピッチャー矢尾。その矢尾とともに戦前から話が展開されていく。 日本リーグ、アメリカ二世戦中の収容所、ニグロリーグとすべて表舞台からは弾かれてしまって...
堂場瞬一さんによる野球小説。 戦後すぐ、職業野球に対抗して発足しようとしている日本リーグ。その選手兼監督になるよう要請された二世ピッチャー矢尾。その矢尾とともに戦前から話が展開されていく。 日本リーグ、アメリカ二世戦中の収容所、ニグロリーグとすべて表舞台からは弾かれてしまっている場所での人々の存在。同じ『野球の国』に生まれたはずなのに苦しい立場で居続けなければいけない苦しさ。 野球が持つ力と人種を超えた絆。
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戦後日本の復興のために日本リーグの立ち上げを夢見た男たち。日系二世で日本の元職業野球選手だった矢尾は新チームを監督を打診される。戦時中日系人の収容所にいた矢尾はニグロリーグのスター選手ギブソンに救われた経験を振り返る…。野球という(かつての)人気スポーツの底力を見せつけられる史実...
戦後日本の復興のために日本リーグの立ち上げを夢見た男たち。日系二世で日本の元職業野球選手だった矢尾は新チームを監督を打診される。戦時中日系人の収容所にいた矢尾はニグロリーグのスター選手ギブソンに救われた経験を振り返る…。野球という(かつての)人気スポーツの底力を見せつけられる史実を交えた小説。
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※このレビューにはネタバレを含みます
日本リーグの立ち上げを目指す、日系二世のアメリカ人矢尾と、世界最高の打者、ニグロリーグの主砲ギブソン 2人も、太平洋戦争時の日系人、白人至上主義時の黒人として虐げられているものの、野球の国の住人として繋がっていく
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戦後の日本リーグにむけてチームを作っていく日系二世の矢尾のお話。 野球の試合についてかかれている本かと思いきや全く違った。 野球を好きな人たちの生きざまが素敵でした。
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長距離移動の際に読む。今のプロ野球だけでなく、日本リーグというものが生まれていたかもしれないというのは初めて知った。野球の情景があまりないので、期待とは違ったが、特に後半からはギブスンの友情に引き込まれた。
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野球物語。 久しぶりに読み終わらない本でした。次のページが気になる本ではなく、ゆっくりと味わいたくなる本。史実と歴史上の野球選手がちりばめられたストーリーは、ノンフィクションのような錯覚をもたらし、あの時代のサイドストーリー。
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戦後すぐに新たなプロ野球を立ち上げようとした男は日系二世のアメリカ人。その矢尾がアメリカで対戦した黒人リーグの最強打者ギブソンとの友情を軸に、野球への情熱が動き出す。実在のモデルがいるところにうまくフィクションを重ねているところが、リアリティと迫力を作り出していて面白かった。
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野球観戦が趣味なので興味深く読めた。ニグロリーグという名前すら聞いたことがなかったが、もっといろいろと知りたくなった。
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