隅田川の向う側 の商品レビュー
著者が1980年から1995年の間に制作した豆本仕立ての年賀状のうち、3冊目~5冊目の内容を一冊にまとめたもの。「隅田川の向う側」には幼少時の下町・向島の思い出を、「わが雪国の春」は疎開以後旧制中学卒業までを過ごした頃のこと、「隅田川の上で」は東大ボート部時代の回想をまとめる。...
著者が1980年から1995年の間に制作した豆本仕立ての年賀状のうち、3冊目~5冊目の内容を一冊にまとめたもの。「隅田川の向う側」には幼少時の下町・向島の思い出を、「わが雪国の春」は疎開以後旧制中学卒業までを過ごした頃のこと、「隅田川の上で」は東大ボート部時代の回想をまとめる。前二者は数字、三つ目はいろは四十八字にちなんだエッセイがまとめられていく。 ご近所の情景の移り変わりが描かれるだけでなく、越後長岡への旅情もかき立ててくれる内容。著者と王貞治とが子供の頃相撲を取り合った仲だったとは!
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『腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)の中で宮崎監督がこの本のことを「大好きなんです」と言っていたのを見て、あわてて積読の山から引っ張り出し読了(笑)。サブタイ通り、政治史や戦史を離れた、半藤氏みずからのパーソナルかつミニマムな人生史。ちょいちょい出てくる、カミさんや大学時代の部活...
『腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)の中で宮崎監督がこの本のことを「大好きなんです」と言っていたのを見て、あわてて積読の山から引っ張り出し読了(笑)。サブタイ通り、政治史や戦史を離れた、半藤氏みずからのパーソナルかつミニマムな人生史。ちょいちょい出てくる、カミさんや大学時代の部活仲間といったサブキャラ勢が、異様にキャラ立ちまくりで楽しい。
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戦中戦後の話ですが、温かみのある内容です。挿絵もとっても味があって良いです。こんなのを、毎年、年賀状代わりに作っている半藤さんはやっぱりすごい。
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