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ベッドの下のNADA の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2017/10/04

井上荒野さんの「ベッドの下のNADA」、2013.5(文庫)発行です。ビルの地下にあるNADA(ナーダ)という喫茶店の岩崎夫妻(夫39歳、妻・翠35歳)を中心に常連客とのやりとり、夫妻の子供の頃の思い出とそのつながりを辿りながら展開していくストーリーです。夫妻がそれぞれ不倫してる...

井上荒野さんの「ベッドの下のNADA」、2013.5(文庫)発行です。ビルの地下にあるNADA(ナーダ)という喫茶店の岩崎夫妻(夫39歳、妻・翠35歳)を中心に常連客とのやりとり、夫妻の子供の頃の思い出とそのつながりを辿りながら展開していくストーリーです。夫妻がそれぞれ不倫してる感がありますが、夫の方が悪質ですw。夫が「ちょっと本屋に行ってくる」は不倫スイッチ・オンです。バレバレですが。連作6話。この二人、結局は仲がいいのかもしれません。不思議な読後感でした。なおNADAに意味はないようです。夫の名は?!

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2014/09/10

【結婚五年目。夫は不倫をし、妻は恋をする】郊外の古いビルに住まい、その地下で「NADA」という喫茶店を営む夫婦の物語。結婚五年目を迎えた夫と妻がそれぞれがのに宿す秘密をの心模様を描く傑作。

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2013/08/16

古いビルにの最上階に住みながら、その地下で喫茶店を営む夫と妻。 夫と妻、交互に語られるお話は、常連客に仲睦まじく振る舞う姿とは裏腹に、それぞれが秘密を胸に、お互いの胸の内を探り合いながらの日常を映す。 『僕らは三本脚の椅子のようなもので、四本目の脚としてミノルが必要だという気分』...

古いビルにの最上階に住みながら、その地下で喫茶店を営む夫と妻。 夫と妻、交互に語られるお話は、常連客に仲睦まじく振る舞う姿とは裏腹に、それぞれが秘密を胸に、お互いの胸の内を探り合いながらの日常を映す。 『僕らは三本脚の椅子のようなもので、四本目の脚としてミノルが必要だという気分』という、結婚五年目というのに、この不安定で倦んだ関係…。 井上荒野って、こういう男女の機微を描かすと巧いよねぇ。 ただ、巧いとは思うけど、世の中の夫婦って、こんなに駆け引きしながら暮らしているのか?って、凄く現実感は薄い。 確かに心に疚しいところがあれば、これもありかもしれないけど、こんなやり取りしてたら、夫婦って続かないぞぉという気がするな。 この後に読むうちの嫁さんはどう反応するかな?共感したりすると、ちょっとかなわないなぁ…。

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2013/08/15

郊外の古いビルの地下で喫茶店DANAを営む夫婦。店では常連客に囲まれ談笑し、仕事が終われば最上階の住まいに帰る。 四六時中一緒にいる二人はしかし秘密と嘘の中で日常を送っていた…。 作者らしい、不仲とか円満とか、裏切りとか信頼とか、一言では言い表せない、いささか怖い夫婦の物語である...

郊外の古いビルの地下で喫茶店DANAを営む夫婦。店では常連客に囲まれ談笑し、仕事が終われば最上階の住まいに帰る。 四六時中一緒にいる二人はしかし秘密と嘘の中で日常を送っていた…。 作者らしい、不仲とか円満とか、裏切りとか信頼とか、一言では言い表せない、いささか怖い夫婦の物語である。 そしてリアリティもあるのかないのか、正直分からない。けれど惹かれる。

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2013/06/09

江國香織より、最近は井上荒野のほうがよく読むものの、たぶん著者名隠されたらどちらの作品か分からないだろうな。 この作品もそう。でも、ある一時期から、タイトルに惹かれるのは、井上作品が多くなった。そして、タイトルからイメージする、これを読んだらこんなふうだろうな、こんな気持ちになり...

江國香織より、最近は井上荒野のほうがよく読むものの、たぶん著者名隠されたらどちらの作品か分からないだろうな。 この作品もそう。でも、ある一時期から、タイトルに惹かれるのは、井上作品が多くなった。そして、タイトルからイメージする、これを読んだらこんなふうだろうな、こんな気持ちになりたいな、という無意識かもしれないがたぶんそこにあるはずの期待を、いい意味で裏切らない。と思う。 だから、まあ安心だし、満足もするけど、何が強烈に心に残るってわけでもないので、ワイン片手に無声映画を観るように読みたい一冊。

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2013/05/19

愛していなくても、壊れずにそこにある、ということがとってもわたしを安心させて、絶望させる。 井上さんの小説の中はとってもさらさらして淡々と心を壊していく。 それがたまらなく好きなのです。

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2013/07/20

井上荒野はときどき江國香織と似た雰囲気の作品を書いていて、江國作品好きとしてそういうものだけ手に取るのだけれど、そんな読み方なので本家以上の感慨が生まれるわけもなく。 絲山秋子「袋小路の男」と似た印象。

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