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登山の哲学 の商品レビュー

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31件のお客様レビュー

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2014/05/03

この本を読むまで、高所登山について何も知らなかったし、特に興味もなかった。日本人初の8000m峰14座登頂という偉業すらも認識してなかった。 タイトルから連想するより遥かに読みやすい。 著者がなぜ高所登山をするようになったか、登山中の体験やプロ登山家としての意識などが語られる。...

この本を読むまで、高所登山について何も知らなかったし、特に興味もなかった。日本人初の8000m峰14座登頂という偉業すらも認識してなかった。 タイトルから連想するより遥かに読みやすい。 著者がなぜ高所登山をするようになったか、登山中の体験やプロ登山家としての意識などが語られる。そこにはもちろんプロとしての生き様も含まれる。登山をしているときも、然うでないときも、想像を超えるストイックさがあるのだと、読み終わりながら知り、冒頭での雪崩のなかで、著者がなぜ「腹が立ってきた」のか納得した。 読み手の視点次第で、どのようにでも楽しめると感じる。 私には非常に興味深い1冊になった。

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2014/03/04

哲学とあるけれど本人も言っているようにそんな仰々しい書かれ方はしていない。 あくまでもプロ登山家を名乗る意味を分かりやすく冷静な視点で書いている、それでも雪崩事故のあと山に戻った時と14座登頂時は感情が読みとれてよかった。 自分はこの人が好きなので読んだが、そうでなくとも、ヒマラ...

哲学とあるけれど本人も言っているようにそんな仰々しい書かれ方はしていない。 あくまでもプロ登山家を名乗る意味を分かりやすく冷静な視点で書いている、それでも雪崩事故のあと山に戻った時と14座登頂時は感情が読みとれてよかった。 自分はこの人が好きなので読んだが、そうでなくとも、ヒマラヤの知識がなくとも気軽に読めて学べるところも多いと思う。 生がない世界8000メートルより上の、瞬かない星空、シルバーモーメントと呼ばれる夜明けの瞬間は憧れる。

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2014/02/07

「登山の哲学」 日本人発の8000m峰14サミッターのプロ登山家である竹内洋岳の著書。愛読書としたい一冊です! 雪崩事故で大怪我をするが克服して高所登山を再開、組織登山からコンパクト登山に移行し14座を達成する。 高所登山のエピソードや仲間、気象など高所登山で登頂するかなり深い良...

「登山の哲学」 日本人発の8000m峰14サミッターのプロ登山家である竹内洋岳の著書。愛読書としたい一冊です! 雪崩事故で大怪我をするが克服して高所登山を再開、組織登山からコンパクト登山に移行し14座を達成する。 高所登山のエピソードや仲間、気象など高所登山で登頂するかなり深い良い話です。 経験は積み重ねるのではなく、並べるものであるという著者の持論には私も賛同しました。登山は自力で下山するまでが登山と言われ、プロセスや局面を「創造」することが求められるとのこと。私の論の一つである「確率論」と似ているなあと思いました。 登山家は筋トレしてムキムキと思っていたが、高所登山に必要な筋肉はごくわずかで、余分な筋肉は重さが負担になるので身に着けないらしい。ガリガリ?

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2014/02/04

山男にとっては、山が人生そのものなのだということが分かる本。 2度も死ぬ寸前の体験をしていながらも、14座達成したことが、山がなくては生きていけないことを示している。 著者の人間性、山への敬意が伝わってきます。 文章力としては物足りないけど、登山家が何を考えているのかということが...

山男にとっては、山が人生そのものなのだということが分かる本。 2度も死ぬ寸前の体験をしていながらも、14座達成したことが、山がなくては生きていけないことを示している。 著者の人間性、山への敬意が伝わってきます。 文章力としては物足りないけど、登山家が何を考えているのかということがよくわかる。

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2013/12/12

経験とは積み重ねるではなく、並べるもの 経験の隙間を埋めるのが想像 だからこそイメージすることが大事

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2014/01/29

大人数の組織登山から少人数のコンパクト登山への転換という思い切った手法にチャレンジした著者の実行力、決断力に感銘を受けた。山という孤独な世界で成功を収めた著者の考えが、この一冊に凝縮されています。

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2013/09/11

まずは、ガッシャブルムⅡ峰での雪崩体験の話から始まる。雪崩にやられたことの話は色々と読んだが、想像力を刺激するものがあった。 日本人初の14サミッター(8000m峰)の本だけど、誇るというよりはむしろ淡々と語られる感じがする。あっというまに読み終るのは新書のせいだけではなかろう...

まずは、ガッシャブルムⅡ峰での雪崩体験の話から始まる。雪崩にやられたことの話は色々と読んだが、想像力を刺激するものがあった。 日本人初の14サミッター(8000m峰)の本だけど、誇るというよりはむしろ淡々と語られる感じがする。あっというまに読み終るのは新書のせいだけではなかろう。 雪崩のあと、「自分の身のまわりに、本来使うべきものが使われずに置いてあることが、とても苦痛に感じられた」という。捨てる捨てる。スキーを捨て、自転車を捨て、自動車まで捨てます。登山の用具やウェアもほとんど処分したという。 長期入院から出た身体は、もはや以前の身体ではなくなっていた。用具から選び直すところに最先端を求める高所登山家の思想が現れます。 骨折した背骨にチタンのシャフトを入れたままガッシャブルムⅡ峰にチャレンジするプロ登山家の負けん気は読んでいて爽やかだった。

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2013/07/27

登山とは「想像する」スポーツであるという。 強靭な筋肉や特別な才能などはいらない。計画し、登頂し、自力で下山するまでのあらゆる状況を想定し、想像の輪を繋げること。 『雪は意外に光を通す。だから生き埋めになった時に明るさを感じることができれば浅い。また雪は空気を含んでいるので15...

登山とは「想像する」スポーツであるという。 強靭な筋肉や特別な才能などはいらない。計画し、登頂し、自力で下山するまでのあらゆる状況を想定し、想像の輪を繋げること。 『雪は意外に光を通す。だから生き埋めになった時に明るさを感じることができれば浅い。また雪は空気を含んでいるので15分以内に発見されれば助かる可能性も高い。』 生死を分かつ過酷な状況をもいかに面白がれるかが登山家としての適性なのだろう。 自らを極限状況に追い込む先にあるもの。8000メートルを越えてしか見られない世界。夜空を埋めつくす星の光や銀色一色に染まる夜明け。 高山に魅せられたプロ登山家の心象が少しは「想像」できたような気がする。

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2013/06/19

想像。決意。覚悟。竹内さんの気持ちが伝わってきます。第六章の最期、経験は積み重ねず、並べるものという言葉がとても印象に残りました。

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2013/05/28

高所登山との向き合い方 てな内容 知らない世界だけに刺激が多い ただし日常生活で使える考え方にまで噛み砕いて説明して貰えたかというと微妙 経験してないから分からんのだろうけど。 とはいえ、学びは多い。 運が良かったから死ななかった。ではないんだ! とか 高所登山にも様々な方...

高所登山との向き合い方 てな内容 知らない世界だけに刺激が多い ただし日常生活で使える考え方にまで噛み砕いて説明して貰えたかというと微妙 経験してないから分からんのだろうけど。 とはいえ、学びは多い。 運が良かったから死ななかった。ではないんだ! とか 高所登山にも様々な方法があって、思想自体が別物である! とか 登り切るのが目的ではなくて、シンプルに登るのが楽しいと感じられる方法、思想の方が楽しめるらしい。 梅原大吾も同じようなこと言ってたな。 とても面白い本だと思います。

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