中国の破壊力と日本人の覚悟 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2013年刊。◆著者の現代中国関係書を何冊か読破済み。被りも多く、新奇な事項はそれほど多くない。現在は張子の虎に過ぎない空母(ただし技術導入の一歩の可能性)、水資源を含む環境問題、資源外交(恫喝やなりふり構わない姿勢)、激烈な競争社会(生産者に酷すぎる競争)、韓中の激烈な漁業・不法操業問題対立、何れも然り。◆ただし、①鳩山由紀夫氏や山口那津男氏の訪中は中国国内向けのガス抜き策、②3兆円/年の黒字を生み出す中国は日本のお得意先(割と有名だが、生の数字は新奇)。③生産過剰の中国製造業による破壊的価格での輸出。 特に、百円ショップならぬ千円ショップを出したがる中国人。主力は自転車。また、中国内でデニムは150円ほどとはやはり驚かざるを得ない。あるいは④人民解放軍が、戦前日本の統帥権独立の如き実態下にある点。これらは、ああそうだろうなぁと思い、そしてフムフム・成程と思いつつも、新奇ネタではある。
Posted by
- 1