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新大陸主義 の商品レビュー

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2021/08/08

少々長くなるが、監訳者解説より。 「新大陸主義とは、…『領土的に近接する国々の大陸的スケールでの経済的、政治的統合を促進する諸政策』となる。簡単にいえば、ユーラシア大陸を分断した東西冷戦の壁が崩れ、それまでは考えられなかった経済・政治・人的交流が進んだことで徐々に起きている大陸の...

少々長くなるが、監訳者解説より。 「新大陸主義とは、…『領土的に近接する国々の大陸的スケールでの経済的、政治的統合を促進する諸政策』となる。簡単にいえば、ユーラシア大陸を分断した東西冷戦の壁が崩れ、それまでは考えられなかった経済・政治・人的交流が進んだことで徐々に起きている大陸の緩やかな一体化、統合化の動きを指す。この緩やかな新大陸主義は同時に海洋国家である超大国米国の覇権に対する均衡を目指すユーラシアの国々がゆっくりと、しかし着実に連携を強めていく現実でもある。  その原動力となるのは、エネルギーだ。ペルシャ湾から中央アジア、ロシアに横たわるエネルギー埋蔵地と日本、韓国、中国、東南アジア、そしてインドに広がるエネルギー消費地が、必然的につながりを深めていく…。そうしたつながりを深める契機となるのが、…六つの重大局面だ。1973年の第一次オイルショックに始まる中東・北アメリカのエネルギー国有化、1978年に?小平が始めた『四つの近代化』、1979年のイラン革命、1991年にインドが始めた経済改革、同じ年のソ連崩壊、そして2000年のウラジミール・プーチン・ロシア大統領の登場とエネルギーを対外関係に活用するロシアの戦略性の復活である。」

Posted byブクログ

2013/07/13

難解ですけど、商社マンとかは読むんでしょうね、こういうの。情報、マネー、サプライチェーン等フラット化が進んだが、存在に偏りがあり、容易に持ち運びできないエネルギーにはこれが当てはまらず、エネルギーをめぐる「地理学」「地政学」は重要性になっているらしい。

Posted byブクログ