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国際文化関係史研究 の商品レビュー

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2015/07/28

国際的な事象を文化の観点から眺めてみよう。これは国際文化関係史研究に通底する視座である。旧来の国際関係論には国民国家と国民集団に照準を合わせる傾向があった。そこでの盲点を見据える中で発展したのが国際文化関係史研究である。文化を「人が生きるための工夫の体系」と捉え、それを共有する文...

国際的な事象を文化の観点から眺めてみよう。これは国際文化関係史研究に通底する視座である。旧来の国際関係論には国民国家と国民集団に照準を合わせる傾向があった。そこでの盲点を見据える中で発展したのが国際文化関係史研究である。文化を「人が生きるための工夫の体系」と捉え、それを共有する文化的集団どうしの相互作用に着目するのである。この新たな研究視座を基底に据えた24の論文が本書に収録されている。 本書は以下の4部構成を採っており、各部には6つの論文が収められている。 第1部 概念の文化触変 第2部 近現代アジアにおける文化触変 第3部 国際関係における文化・文明・民族 第4部 国際文化関係を動かす活動 各論文は個別具体的な歴史の実証を試みたものである。そのため、国際文化関係を研究する際の着眼点や手法、議論の組み立て方などを学べる本としても適している。文化をめぐる問題に関心がある人におすすめの一冊です。 (ラーニング・アドバイザー/国際 OYAMA) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1483386

Posted byブクログ