昭和三十年代 演習 の商品レビュー
昭和30年代の半ばの35年は、西暦1960年なので、今から60年前だ。昭和30年代とはどういう時代だったのかを、本や映画や作家や出来事などを題材に、関川夏央が語るという内容の本。 日本の長い歴史からすれば、60年というのは長い年月ではないが、この本を読めば、当時と今が多くの面で相...
昭和30年代の半ばの35年は、西暦1960年なので、今から60年前だ。昭和30年代とはどういう時代だったのかを、本や映画や作家や出来事などを題材に、関川夏央が語るという内容の本。 日本の長い歴史からすれば、60年というのは長い年月ではないが、この本を読めば、当時と今が多くの面で相当に違う時代だというのが、よく分かる。
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生まれる前か、幼少期に当たるので、リアルタイムでは知らない、覚えていないことばかり。 小説、映画、世相を通して昭和30年代を振り返る。 「あの頃はよかった」かなとは思えなくなる。
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先日読んだ明星の表紙の本を思い出しました。吉永小百合さんの中流階級出身のお嬢さんのイメージが常につきまとう家庭の背景やファンの期待、映画にひっそりと織り込まれた当時の出来事など、興味深い解説が満載でした。当時を表現するものとして北朝鮮への帰国事業が盛り込まれている「キューポラのあ...
先日読んだ明星の表紙の本を思い出しました。吉永小百合さんの中流階級出身のお嬢さんのイメージが常につきまとう家庭の背景やファンの期待、映画にひっそりと織り込まれた当時の出来事など、興味深い解説が満載でした。当時を表現するものとして北朝鮮への帰国事業が盛り込まれている「キューポラのある街」を観てみたいなと思いました。
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「三丁目の夕日」の嘘を咎めない感覚を提示していたが、非常に納得できる論考だった.マンガや映画からは汲みとりトイレににおいは出てこない、その通りだ.特に第6講に様々なトピックが次々と出て来るが、どれもよく記憶しているものばかりで、楽しく読めた.
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記憶を美しく脚色してしまう、人間の性。昭和30年代とは最も文学全集が売れた時代だったそうだが、確かに家にも母親が買ってくれた少年少女文学全集があった。
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昭和三十年代についての再検証、といっていいと思います。おもに映画や文学に描かれたこの時代を、当時の事情に照らして検証していきます。昭和三十年代は日本が「世界への復帰」を目指した時代だった、という指摘にはなるほどと思いました。南極観測船宗谷のエピソードは、奇跡の帰還を果たした「はや...
昭和三十年代についての再検証、といっていいと思います。おもに映画や文学に描かれたこの時代を、当時の事情に照らして検証していきます。昭和三十年代は日本が「世界への復帰」を目指した時代だった、という指摘にはなるほどと思いました。南極観測船宗谷のエピソードは、奇跡の帰還を果たした「はやぶさ」に重なります。日本人の本質は、ずっと変わっていないのかもしれません。
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