ずかん落ち葉の下の生きものとそのなかま の商品レビュー
落ち葉の下の生き物は都会でも見つけやすいので、子どもの自由研究にも良いと思う。 分け方も「やわらかいもの」(ミミズ、ヒル、ナメクジなど)、「あしがたくさんあるもの」(ムカデ、ヤスデ、ダニ、クモなど)、「あしが6本のもの」(昆虫)に分かれていて、子どもが同定しやすくなっている。 ...
落ち葉の下の生き物は都会でも見つけやすいので、子どもの自由研究にも良いと思う。 分け方も「やわらかいもの」(ミミズ、ヒル、ナメクジなど)、「あしがたくさんあるもの」(ムカデ、ヤスデ、ダニ、クモなど)、「あしが6本のもの」(昆虫)に分かれていて、子どもが同定しやすくなっている。 探し方、観察方法、エピソードなどもりだくさんで読み物と自由研究にフルに使えばお値段(2680円+税)の元は十分とれそう。オールカラーで写真も綺麗。 青いダンゴムシに関する研究は小学生が発表し、大学の先生たちと共同研究している、なんて生き物好き小学生の夢が膨らむような話も載っている。 個人的には青木淳一先生が好きなので、先生の考案したツルグレン装置がちゃんと載っていてよかった。(もちろん巻末の協力者の中に先生のお名前が。) 参考文献にも青木先生の本のほか、『ダニ・マニア』や『ナメクジの言い分』もあり嬉しくなる。 『ダニ・マニア』でダニの仲間として紹介されていた生き物がこんなにはっきりとしたカラー写真で見ることができてうれしい。ダニはもうちょっと多くの種類が紹介されていてもいい気がするが。シロアリに関しても松浦健二の『シロアリ』を読んだものとしては(この本でも特別に4ページ使ってあるのだが)ちょっと物足りない。 でも、全部を載せるのは不可能だから仕方ないか。 ひとつ欠点を言うなら、イラストのミミズに目があるのはどうかな…。一応科学の本なんだから、親しみやすさよりリアルさを優先してほしかった。
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