“空蝉" の商品レビュー
望むことは一つもない。 誰かに決められたわけでもなく自身で選んだ道だったからこそ、忘れたい過去に捕らわれてしまったのかもな。 これからの人生を歩むためだとしても、残酷な一言であり辛い選択だろうな。
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ヒカルの子を妊娠している空の登場で、ヒカルの中二からのプラトニックでなさが上澄みっぽいとはいえ明け透けに語られてちょっとびっくり。明らかになったヒカルの最愛の立ち位置にも驚く。爽やかとは言い難いけれど、大学生の空の強く見えて妹を貶めたり臆病な情けない所をヒカルが厳しく追及して解放...
ヒカルの子を妊娠している空の登場で、ヒカルの中二からのプラトニックでなさが上澄みっぽいとはいえ明け透けに語られてちょっとびっくり。明らかになったヒカルの最愛の立ち位置にも驚く。爽やかとは言い難いけれど、大学生の空の強く見えて妹を貶めたり臆病な情けない所をヒカルが厳しく追及して解放するのが新鮮だった。
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「空蝉」こと空の物語を、結末から見るに、ヒカルの物語について伏線が張られる他は脇に置かれ、是光くんの巣立ちと哀しみの昇華物語にシフト・チェンジしていく。 一方、その物語とは別に、是光くんの前には決断の山がそびえ立つ。式部も葵も、何れ劣らぬ素敵な少女たち。どちらを選ぼうとも苦さは残るだろうが、決断は不可欠なはず。 殊に著者の描く作品であれば猶更そうなるはず。 著者の描く物語は好きだなぁとますます再確認できた巻である。
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うぇぇ(´Д`; 妊娠とか、妙に生々しいテーマな半面で、是光の行動はぶっ飛んでいて、オトナなおねーさんから見たら、覚めちゃうわっていう。 いくら他人の目を気にしないと言っても、教室でまで育児書読まないよね。 っていうか、そういう疑念を持たれるヒカルってどうなんでしょうね!? ...
うぇぇ(´Д`; 妊娠とか、妙に生々しいテーマな半面で、是光の行動はぶっ飛んでいて、オトナなおねーさんから見たら、覚めちゃうわっていう。 いくら他人の目を気にしないと言っても、教室でまで育児書読まないよね。 っていうか、そういう疑念を持たれるヒカルってどうなんでしょうね!? 誰との恋愛にも真正面から向き合っている、と言えばなんだかカッコよく聞こえるかもしれないけれど、結局来るもの拒まずな無節操としか思えない。 あー、是光と帆夏がくっつけばいいのになぁ。 帆夏が報われるラストを夢見て、そのためだけにこのシリーズを読んでいます。
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読み始めると、途中でやめられずに一気読みでした。ヒカルの秘密が語られているようで、まだ語られてないようで。
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ヒカルの子供をお腹に宿したという女子大生「空」は、 一人でその子供を産み育てようとしていた…。 というところからお話は始まります。 結果だけを言えばそれは、想像妊娠であったのですが…。 このお話で大事なのは、ヒカルの最愛の女性が義母で あったことが明かされるのと、是光くんが、...
ヒカルの子供をお腹に宿したという女子大生「空」は、 一人でその子供を産み育てようとしていた…。 というところからお話は始まります。 結果だけを言えばそれは、想像妊娠であったのですが…。 このお話で大事なのは、ヒカルの最愛の女性が義母で あったことが明かされるのと、是光くんが、息子を愛せず 家を出て行ったお母さんとの間に、拒絶されながらも 自力で心に折り合いをつけることです。 母性あふれる空に接しながら、是光くんは自分が 愛されたかった幼子であったことや、実母からその愛は 受けられなかったものだったことを思い出します。 オトナな見解を言えば、是光くんのお母さんが子供を 愛せなかった背景には、恐らく不幸であった結婚生活が 横たわっていたはずで、再婚相手との子を慈しめている ということは、家庭に恵まれたのだ、ということは 書かれていません。 愛情を注ぐ余裕もないほど、親でも壊れ3ることはあり。 だからといって子供が置き去りにされていいわけでもなく。 一行でいいから、お母さんの側からの気持も、 書いてあげて欲しかった。 育児放棄の言い訳とかじゃなく。 本当にどうしようもないケースもあるので…。 (この場合はどうしようもない、タイプだと思うのですよね。) 代わりに、妊娠話にきゃあきゃあ言ってる女子の描写を 少し削っていいから。 子供が生まれるとか、家庭破壊ってチョロくないので…。 これを読んでる主力読者の世代に、それはわかってほしい。 野村さんも分かってらっしゃるから 「避妊しなきゃいけなかった、責任は僕にある」 ってヒカルくんが悩むとかはちゃんと書いてるし 実は想像妊娠というオチで まるで夢にほんわりと纏めているのでしょうね。 源氏物語の「空蝉」より この話の「空」と「荻」のほうが、好きかな。 なんとなく先に希望があるから。 そもそも、空蝉と「空』の苦悩じゃ、似てても質が違うから 「空』のほうが明るいのは当然なのですけどね。
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評価:☆4.5 今回のターゲットはなんと、ヒカルが妊娠させたという女の子、蝉ヶ谷空。 おいおいヒカル、いくらハーレム皇子と言ってもそりゃねーよ・・・と思ってたら勘違いだったので一安心? 母親(予定)と是光の母親への複雑な思いを上手くストーリーに絡めていた。 涙を零しながらも笑顔で母と弟を見送る是光の姿には涙腺やられたよ・・・。 是光の心に芽生えた、「俺が守ってやらなくちゃ」という葵への強い想い。これはまた荒れそうな・・・w 朝ちゃんの朝ちゃん呼びの許可とかもうツンデレ全開だし、どうなることやらw 是光が女の子として意識している描写(葵は誘えて帆夏は誘えない)はあったので、まだ期待したい! まぁ最後の葵の手握るシーン見てたら勝目なさそうなんですが(ノд`) ひいなが生まれた環境が予想以上に過酷だった・・・・公衆トイレで産み捨てって。 そりゃ家族に思い入れできるわな。 空の妹がビッチすぎてわろたw Cパートの逆に赤面させられる月夜子先輩可愛い。 あとこれは本編ではないけど、あとがきで野村先生が「ななせと帆夏は正反対のキャラとして描いているつもり」と書いていたのが驚きだった。 多少の違いはあれ、方向性は同じだと思ってたよ・・・うーんきっちり読めてないのかねぇ。
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【ヒカルが地球にいたころ・・・・・・】7冊目。 今回のヒロインは共感できました。手の届かないものって怖いんだよね、だから、避けちゃう気持ちもわたしはわかる。 是光くん成長の回!でしたね、この巻は。ひいなちゃんのことも少しわかったし(あれが全部なのかな?)、最初は苦手だったひいなちゃんも“朧月夜”あたりからはすきになってたし、こうかな?って予想もできてたけど。
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ちょっと開きましたが7巻目! 今回は確かにキーポイント的な巻でした。 今月末に出る最終巻のヒロインとの対峙を考えると この巻を踏まえていることは大きいと思います。 しかしこの巻のヒロインは、最終的に感情移入が 全くできなくて参りました… 自分が不幸だけど幸せ!な顔をして周りの人...
ちょっと開きましたが7巻目! 今回は確かにキーポイント的な巻でした。 今月末に出る最終巻のヒロインとの対峙を考えると この巻を踏まえていることは大きいと思います。 しかしこの巻のヒロインは、最終的に感情移入が 全くできなくて参りました… 自分が不幸だけど幸せ!な顔をして周りの人間を 無意識に不幸にしている(とまではいかなくてもさせている) 考えはものすごく苦手なので。 今回のキーポイントになった「母」というのは、自分の笑顔・行動で 周りを笑顔に出来る人だと思います。 正直、今回出てきた「母」はそれが出来ていない (今、しようと頑張ってはいるけど過去からは逃げたまま) もう一人の「母」はやっとスタートラインで。 逆に今回それが出来たのは母でもなんでもない葵ちゃん。 結構この子は支えられてる子のようで支えてる子なので 最後まで目が離せませんね。 私的には、あくまで「是光」にとってのヒロインである 帆夏ちゃんを応援してますが。 この子だけヒカルと接点がないんですよね (あ、8巻のヒロインはどうなんだ?) 彼女も、「支えたい、力になりたい」想いは 1番といっていいぐらいの子。 どうなるかな?
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はい、というわけで想定の範囲内のお話でしたが、今巻では是光自身の話だったり周辺の関係だったりに変化が生じてなかなか面白い仕上がりになっていると思います。
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