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朝鮮王朝最後の皇女 徳恵翁主 の商品レビュー

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2014/11/19

 「朝鮮王朝最後の皇女」というサブタイトルがついている。李氏朝鮮の血を引く最後の一人だという。日韓併合により日本に連れてこられた。日本の教育を受け、日本人と結婚し、日本の敗戦後もなかなか帰国がかなわなかった。  本のレビュー・サイトの懸賞に応募して当選しいただいた本だ。どの本に...

 「朝鮮王朝最後の皇女」というサブタイトルがついている。李氏朝鮮の血を引く最後の一人だという。日韓併合により日本に連れてこられた。日本の教育を受け、日本人と結婚し、日本の敗戦後もなかなか帰国がかなわなかった。  本のレビュー・サイトの懸賞に応募して当選しいただいた本だ。どの本に応募するか迷ったが、これが最も競争率が低そうだったのでこれにしてみた。そうしたら案の定当選することができた。  もっと日本を味噌糞にこき下ろしているのかと思ったら、それほどでもなかった。そういう意味ではバランスのとれたタッチで書かれているようにみえる。ところがそういう中に「南京大虐殺」をさり気なく挿入したり「東京で慰安婦帰りの女を兵隊たちが好き勝手にしている」などと全く有り得ない話が挿入される。小説はフィクションだとは言え、こんな歴史を歪曲したフィクションはいけないと思う。  全体の流れからみれば、朝鮮王朝最後の王女が無理やり日本の連れて行かれ、それを朝鮮民族みんなで嘆き悲しんでそして奪還するというストーリー。でも私が知る限り、朝鮮の一般の人たちは王族や両班(ヤンバン)と呼ばれるごく一部の貴族によって、著しく虐げられていたはず。人間扱いさえされなかった。そういう人たちが果たして王族の心配をしたのだろうか。そういう歴史は無いことにしてしまったのか。  韓国では大ベストセラーだそうだが、本当に70万部も売れたのだろうか。文章はちょっと読みにくかった。これは原作がそうなのか、それとも翻訳に問題があるのか、題材が面白いだけに残念だ。また、文中に「憤怒」という言葉が何十回出てきたことか。いくら朝鮮民族が激しやすい人々だとしても、もっと他に表現する言葉がなかったのか。「憤怒」「憤怒」で、怒ってばかりだ。  特に徳恵翁主が怒ってばかりで、読むのが苦痛になった。民族性だと言えばそれまでだろうが。

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2013/08/03

何これっ!話が単調で、20 ページで挫折そてしまいました。そんなに飽きっぽい性格ではないのですがねえ~。

Posted byブクログ

2013/05/25

王族というのは、その民族の伝統文化を継承し、民族の象徴となり、そして民衆に愛される存在。支配する側に回った日本が、その王族ーー朝鮮王族の血を途絶えさせようとした事実を知り、それだけでも重い小説だった。王の葬儀まで日本式に執り行うほど日本がどれほどかの愚行をしtきたことか。  日本...

王族というのは、その民族の伝統文化を継承し、民族の象徴となり、そして民衆に愛される存在。支配する側に回った日本が、その王族ーー朝鮮王族の血を途絶えさせようとした事実を知り、それだけでも重い小説だった。王の葬儀まで日本式に執り行うほど日本がどれほどかの愚行をしtきたことか。  日本に対してもっと厳しい表現が出てくるかと思っていたが、押さられたトーンだった。韓国で70万部突破したと帯にあり、読んでいくうちになるほど呉善花さんの著書で知った韓国人の”恨”という感情がこの小説に流れ琴線に触れたのだろう。  私はこの小説の脇役でしかない宮女の福順の逞しさが好きだ。 ”恨”に打ちひしがれたいるだけでなく、それをも明日への力にしている。最後の皇女といわれた徳恵姫は篭の鳥育ちで、余りに繊細で大人になれず、結婚して母となってもこの印象は変わらなかった。むしろ日本人との夫との間に生まれ、後に自害してしまった娘こそ、悲劇であったと思う。民族差別の圧力からくる悲劇の連鎖を停められなかった徳恵姫の弱さを思う。  原作に忠実に訳そうとの配慮からか、表現が不自然で小説として読んでいて臨場感に欠けるのが惜しかったです。さらに注釈があればもっと小説の舞台となっている場所、時代背景も読み取りやすかったはずです。  

Posted byブクログ

2013/03/30

一世紀ものあいだ、記憶の中から忘れ去られた皇女がいる。 彼女の悲劇的人生が胸を打つのは、彼女が朝鮮皇室最後の象徴であったからでなく、その困難な時代を全身でぶつかって行かねばならなかった我々と全く同じ人間だったからだ。 それが今を生きる我々の心に悲しく反響する。(読者の声から)本...

一世紀ものあいだ、記憶の中から忘れ去られた皇女がいる。 彼女の悲劇的人生が胸を打つのは、彼女が朝鮮皇室最後の象徴であったからでなく、その困難な時代を全身でぶつかって行かねばならなかった我々と全く同じ人間だったからだ。 それが今を生きる我々の心に悲しく反響する。(読者の声から)本書帯より

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