まんがサイコセラピーのお話 の商品レビュー
心理療法の面接を受ける、開始から終結までの1連の流れがイメージしやすく描かれていると思う。 心理療法って、どんなことをするの?とか、そのプロセスでどんなことが起こるんだろう?ということに、興味や不安がある人にはおすすめ。 ただし、心理療法にもいろいろ流派があり、必ずしも、この...
心理療法の面接を受ける、開始から終結までの1連の流れがイメージしやすく描かれていると思う。 心理療法って、どんなことをするの?とか、そのプロセスでどんなことが起こるんだろう?ということに、興味や不安がある人にはおすすめ。 ただし、心理療法にもいろいろ流派があり、必ずしも、このマンガのセラピストみたいにやるのが定番というわけではないので、そこはよく調べてほしいけど。
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B&Bのウェブトークイベントでユング心理学療法家の大塚紳一郎さんがおすすめしていた本。 わたしはセラピストではないし、その分野を研究しているわけでもないけど、引きこもりの息子がいて、長らく出口をさぐっているので、とても面白かった。 欄外の注釈は全部理解できたわけではな...
B&Bのウェブトークイベントでユング心理学療法家の大塚紳一郎さんがおすすめしていた本。 わたしはセラピストではないし、その分野を研究しているわけでもないけど、引きこもりの息子がいて、長らく出口をさぐっているので、とても面白かった。 欄外の注釈は全部理解できたわけではないけれど、極力ていねいに読んだ。これまでも河合隼雄の本などを通じてセラピーの症例は読んだことがあるが、それがどういう紆余曲折を経て成し遂げられていくのか、うまく行ったこともすれ違いそうになったことも含めて描かれているのが面白く、素人ながら納得感があった。 いちばんガツンと来たのは、当初、「完璧な子ども時代だった」と言っていたクライエントが、だんだん真正面から自分の過去と直面し、親からの拒絶(ひとつひとつは小さいこと:自分の作ったものを「見て」と頼んだのに「忙しいからあとで」と断られたり、保育園のお迎えが最後になったり、ということの集積体)を「恥」と感じていたことに気づく場面。うちの息子も、わたしからの拒絶をひとつひとつ鮮明に覚えていて、その怨嗟を乗りこえられない。で、わたしはその場面をどれひとつ覚えていない。拒絶したことも覚えていないこともひどいと思うので、何度か謝ったけど、たぶん彼はまだ赦してないんだと思うし、それが彼の自己評価の低さにつながっているのだろうとも思う。 「愛情を求めたのに得られないとしたら、それは、あなたが言うことをきかない、悪い子だからということでしょうか?」 「そうです! まさにそう思い続けてきました。そんなふうに思っているとは知りませんでしたが、そうだったんです」(p.112) 文字にしてしまうとありきたりに見えるけれども、初めから通して読んでくると、このクライエント(社会的地位があるのに、なぜか盗癖があり、万引きをやめられない)が、この自己認識にたどりついて、「そんなふうに思わなくていいんだ」と思えるようになったことに感動する。 このあとプライベートライフにも転換があり、そこもすごく納得感のある描かれ方をしていました。これを読んだからどうこうとか、応用しようとかいうことはまったくできないのだけど、こういう心の動き方があるのだなと学べたことは収穫でした。
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カウンセリングの場面を漫画にしてしまうという発想が面白かった。本の内容ではクライエントは「完璧」な子供時代を問題と思っていないという設定だけど、多くの人の悩みは「完璧」だと気が付いていないけどもうまく自分自身を生きていけないという悩みのほうが圧倒的に多いのではという気がする。 話...
カウンセリングの場面を漫画にしてしまうという発想が面白かった。本の内容ではクライエントは「完璧」な子供時代を問題と思っていないという設定だけど、多くの人の悩みは「完璧」だと気が付いていないけどもうまく自分自身を生きていけないという悩みのほうが圧倒的に多いのではという気がする。 話が進んで、クライエントとも自覚的にカウンセラーに信頼と親密さをよせるなかでセクシュアリティな妄想を持つというのは、なかなか面白い設定と思った。
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漫画でわかりやすくとても良い。 だけど、理解するには、結構な背景知識がないと、たんにこうするんだで終わってしまう。
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セラピストとクライエントの出会いから、終結に至るまでの過程を お互いの発言とその心のうちを同時並行で描いた面白い作品でした。 セラピストはときに焦ったり感情に引っ張られたりして、教科書のような完璧な人ではありません。そこがまたリアリティがあって学び手としては実際のセラピーがよりイ...
セラピストとクライエントの出会いから、終結に至るまでの過程を お互いの発言とその心のうちを同時並行で描いた面白い作品でした。 セラピストはときに焦ったり感情に引っ張られたりして、教科書のような完璧な人ではありません。そこがまたリアリティがあって学び手としては実際のセラピーがよりイメージしやすくてよかったです。 また、序文やあとがき、ページ下部の注釈も併せて読むことで理解を深めることができます。
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絵が下手なのが残念なのだがw、セラピスト-クライエント間の互いの心のうちを並行して疑似体験できるのはとても興味深い。一臨床家として、思わず笑ってしまう。
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セラピストとクライエントの言動はもちろん、考えていること感じていることが書かれていて面白い。 註釈には、両者の言動の背景や理論的も載せらていて参考になった。 2013.8.3
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