おばけにょうぼう の商品レビュー
この前、いつもの図書館に行ったら、絵本の特設コーナーが、お化け特集となっていて(お子さん好きそうですもんね)、その中の一番目立つ所にあったのがこれなのだが、また何ともチョイスが渋くて・・・江戸時代の『化物婚礼絵巻』を元にした、妖怪同士の結婚の話をお勧めする、この図書館に乾杯(正確...
この前、いつもの図書館に行ったら、絵本の特設コーナーが、お化け特集となっていて(お子さん好きそうですもんね)、その中の一番目立つ所にあったのがこれなのだが、また何ともチョイスが渋くて・・・江戸時代の『化物婚礼絵巻』を元にした、妖怪同士の結婚の話をお勧めする、この図書館に乾杯(正確には、公民館の中の図書室なのだが)。ますます好きになったよ。 いや、私が書きたかったのは、それじゃなかった。 それよりも、表紙の可愛いむすめ(?)が抱いている、どこかで見たような、生意気そうな(失礼)面構えの猫!! もしや、お前は・・ああ、やはり町田尚子さんの絵でしたか。ひと目見た瞬間、すぐに分かりましたよ。猫だけで絵師が誰なのか分かる、この存在感、さすがです・・ まあ、とりあえず、お子さんが読むとしたら、一応驚かせポイント的な箇所はあるのだが、町田さんの絵の場合、何故か怖さよりも笑いの占める割合が高いんですよね。 また、それがむすめ自身、鏡で自分の顔を見て「おばけー」と言う、ベタなフリを踏まえての、「なこうどさま!」と、大声で呼んで治してもらう、一連の流れが落語のようで、余計にツボにはまって。 ですから、怖いというよりは、何か妖怪らしくない(?) ほのぼのとした雰囲気が全体に漂っている感じが印象的ですが、反対に、緑を基調とした自然の背景は雰囲気満点といったところです。 しかし、やはり妖怪のお話だけあって、本書では、ほのぼのとした中にも、表の顔と裏の顔がそれぞれある、『化けの皮』をひとつのテーマにしているようにも感じられて、よくよく絵を見てみると、奇妙に思える箇所もいくつか見られて興味深いし、これを人間に擬えているように捉えた瞬間、真の恐怖はここにあったと痛感いたしました。 妖怪のふり見て我がふり直せってことか。
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おばけのよめいり おばけのなこうどさんが、お嫁さんとお婿さんを取り持つ 〇大人が読んでコワイ絵本かな? 化けの皮の1枚や2枚、なかよく暮らせたら良いのだ ジェンダー的には引っかかるところも
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ば、化けの皮・・・ 町田尚子先生の絵が独特・・・ 怖いのとかわいいのと気味が悪いのとのバランスが絶妙・・・、と思ったらペギー・スーシリーズでも挿絵描いてた人か、なるほど納得。
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表紙の絵からビラビラの少女漫画のような絵だったらどうしよう。と迷いながらも開く。 でも最初のなこうどさんたちからして色も姿もキュンとくる。 主人公の瞳さえなければかなり好きな絵。 M6は読んでと持ってきたものの「おばけ?」と最初から腕を握ってきいている。 「まっすぐな人がいいです」という娘さんに仲人さんが四角四面の青年を紹介して二人はめでたくご成婚。 途中、話が唐突に変わる場面にギョッとするけれど、それ以外はおだやかで登場するおばけ達も楽しげ。 色彩もやわらかくてかわいい。 娘のかかさまが可愛い。触りたい! チビちゃんたちは純粋に「おばけ」を楽しんでいたようですが、よんでいるうちにニヤニヤしてしまう。 彼女の被っているもの。子供が生まれることで浮き出る本性。 四角四面の旦那さんにもちょっぴり変化があって、娘さんはなんと・・・。 ふふふ。みんなやってるよね「化かしあい」。
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町田尚子さんの京都での個展に伺い、サイン付きで買わせていただきました~。挿絵イラストがとても素敵で、妖怪なのにほのぼのと、でも、ちょっぴりこわ~い嫁入り話。
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『いるのいないの』でも思ったが、町田尚子さんの絵は綺麗でおそろしくて素敵だなぁ。 光と影のコントラストがとても美しいし、不気味でちょっと可愛いお化けたちの結婚式の様子が微笑ましくもある。 お話自体は絵巻物「化物婚礼絵巻」がベースであるようなのでこちらも気になる。
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・絵巻物「化物婚礼絵巻」(文久3年(1863年)岡義訓 松井文庫所蔵)をもとにして作られた絵本。 ・細かい部分は遠くから見えづらい。 ・絵が不気味さをよく表している。
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うーん こどもにわかるかな 絵がいい うまい こわい ばけねこの娘さんがかわいい?娘にばけてお嫁入り
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岡義訓の「化物婚礼絵巻」(1863/文久三年)を下敷きにした絵本だそうな。 その名の通り、妖怪の見合い・婚礼から出産まで。 絵はきれいだし語り口はユーモラスでとっつきやすい。 だけどいまいちぐっとこない。 絵をうまく読み切れなかったからかな。 たとえば玉虫はなんの役目を果たして...
岡義訓の「化物婚礼絵巻」(1863/文久三年)を下敷きにした絵本だそうな。 その名の通り、妖怪の見合い・婚礼から出産まで。 絵はきれいだし語り口はユーモラスでとっつきやすい。 だけどいまいちぐっとこない。 絵をうまく読み切れなかったからかな。 たとえば玉虫はなんの役目を果たしているんだろうとか、碁盤みたいな赤いのは朱の盤かしらとおもったら赤鬼だったとか、ろくろ首が蛇とか、猫の舌が蛇っぽいとか、そういうのの意味を読みとれない。 あとずっといる猫又さまは親父殿なのお袋様なの婚礼の場でくつろぎすぎじゃないのなんなのあの肉球はおとうさんをぼくにください。 それはまあいいんだけど、この婿殿は本来、ひとであるべきじゃないのかな。 じゃないと話がすっきりしない。 騙されて化け物の嫁をもらって角も生えちゃって、でも幸せなお話じゃないの? 四角四面の塗り壁みたいな絵は可愛いけれど。 これは本物を確認してみたい。 雰囲気は「絵本 化鳥」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4336055440に近い。
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