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今森光彦の里山さんぽ図鑑 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2022/11/12

里山の自然と人々の生活の図鑑ですね。 雑木林 棚田 水辺 の三章で大別されて紹介されています。 注目されるのはどこも『人が丹精を込めて世話をしている」事だと今森さんは指摘されています。 今森さんも自ら雑木林を造られていて、自然と人々の共存の大切さをこうした書物で案内されています。...

里山の自然と人々の生活の図鑑ですね。 雑木林 棚田 水辺 の三章で大別されて紹介されています。 注目されるのはどこも『人が丹精を込めて世話をしている」事だと今森さんは指摘されています。 今森さんも自ら雑木林を造られていて、自然と人々の共存の大切さをこうした書物で案内されています。 見逃しがちな植物や動物、昆虫が多彩に紹介されています。 人々の仕事も図鑑の品目に網羅されていて、里山がいかに生活に密着したものであるか、よくわかるように案内されているのは嬉しいですね。 なかなか出掛けられない里山を「さんぽ」したような趣ある作品です。

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2020/10/11

今森光彦 著「里山さんぽ図鑑」、2013.4発行。雑木林の散歩道、田んぼの散歩道、水辺の散歩道、春夏秋冬、花や虫や鳥がのびのびと生活しています。私たち人間もその彩りを相伴させていただいています。私事で失礼します。私の毎朝の散歩道、雑木林(市民の森)、田んぼ(見沼田んぼ)、水辺(芝...

今森光彦 著「里山さんぽ図鑑」、2013.4発行。雑木林の散歩道、田んぼの散歩道、水辺の散歩道、春夏秋冬、花や虫や鳥がのびのびと生活しています。私たち人間もその彩りを相伴させていただいています。私事で失礼します。私の毎朝の散歩道、雑木林(市民の森)、田んぼ(見沼田んぼ)、水辺(芝川の両岸)があり、有難いなと嬉しく思っています。

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2013/05/08

「雑木林の魅力を訥々(とつとつ)と語ってみる」 本日のコラムは、都市部のビルの谷間に埋もれているかたにぜひご一読いただきたいもの。こちらは写真家の今森光彦(いまもり・みつひこ)さんが書かれた文章で、密かなブームになっている「里山ウォーク」を図鑑としてまとめた書籍のなかからの一節...

「雑木林の魅力を訥々(とつとつ)と語ってみる」 本日のコラムは、都市部のビルの谷間に埋もれているかたにぜひご一読いただきたいもの。こちらは写真家の今森光彦(いまもり・みつひこ)さんが書かれた文章で、密かなブームになっている「里山ウォーク」を図鑑としてまとめた書籍のなかからの一節。 少し手を止めて言葉が案内する空気感に思考を導かせると、雑木林から漏れる光やさざめきを感じられることでしょう。  * * * こずえの木々の葉が揺れて、さらさらと音を立てています。風通しがよく光が差し込む雑木林は、いつも整然とした美しさで迎えてくれます。耳を澄ますと、シジュウカラやイカルなど、いろいろな小鳥の声が聞こえてきます。木々の奥に目をやると、新緑の葉の中をぬうように飛ぶ、黒いチョウの姿。これは、林内に咲くヤマツツジの蜜がお目当てのクロアゲハです。 雑木林では、春夏秋冬、どの季節でも、数多くの生きものに出会うことができ、期待を裏切られたことがありません。生命につつまれるような心地よさ、このことが雑木林の一番の魅力でしょう。 それと、雑木林には、もうひとつの見所があります。それは人の気配。雑木林は大自然の森に見えますが、実は、人が丹誠を込めて世話をしているのです。 林内をよく見ると、小道が続いています。この小道は、もともとシイタケを栽培したり、薪をとったりするため、農家の人がつくったもの。生活のなかに息づく雑木林は、十数年に一度伐採され、生まれ変わります。 四季の変化と、十数年をサイクルとする成長。雑木林の豊かさは、人と自然が手を取り合ってもたらされます。 ~『今森光彦の里山さんぽ図鑑』より抜粋

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