カリフォルニア水銀行の挑戦 の商品レビュー

遠藤崇浩【著】

2022/08/08

電力の市場での売買は日本でも始まっているけれど、水の市場を通じての取引というのは本書で初めて知った。市場に完全に任せているわけではなく、当局側が仕組み作りをした上でのトレードが行われている。
地理的、空間的に水が偏って存在していることが水不足の原因とのことだが、カルフォルニア北部の水を南部の水不足地に融通するのが水銀行という仕組み。決められた単価の水について、売却した場合の利益と水を諦めたことによる損失、補償額を計算して、売り手、買い手が売買する。
他の種の問題解決にも活用できそうな仕組みだ。

2014/12/01

勉強会で頂いた。水取引市場というものそのものが未知の話題ではあるんだけど、市場と政府の役割を考えるうえでも勉強になりそう。