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経済学「七つの常識」の化けの皮をはぐ の商品レビュー

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2017/09/23

アベノミクスの欺瞞を暴く本。著者の言っている内容は理解できるが、では、普通の人たちがデフレで納得いくかというと、そうではないような気がする。著者の主張が一般の人たちに分らせるようにするには、どうしたらいいか?なかなか困難であると思われる。

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2015/01/27

この本は簡単に言ってしまえば、インフレは貧乏人から資産家への富の移転であり、増税と一緒。円安は今の日本の貿易収支から見れば、一部の輸出大企業だけが得をして、殆どの国民は損。人口ボーナスが期待される国には若者が大人になる前に死んでしまう国が多く、単純に若年層が多いから投資妙味がある...

この本は簡単に言ってしまえば、インフレは貧乏人から資産家への富の移転であり、増税と一緒。円安は今の日本の貿易収支から見れば、一部の輸出大企業だけが得をして、殆どの国民は損。人口ボーナスが期待される国には若者が大人になる前に死んでしまう国が多く、単純に若年層が多いから投資妙味があるわけではない。というもので、アベノミクスを明確に否定している。しかし、7月21日の参院選でも自民党の大勝利となり、インフレ・円安政策は支持を受けている。もうどうすることも出来ない。

Posted byブクログ

2013/09/23

アベノミクスを中心とする、経済に関する、お決まりとされていて殆ど議論されない7つの前提について、豊富な資料・統計・図表を駆使してユーモラスではあるが、危機感と怒りを持って反証していく経済解説書。 具体的には、 1. 「インフレ」は貸し手(一般国民の貯蓄)に不利で、借り手(国・一流...

アベノミクスを中心とする、経済に関する、お決まりとされていて殆ど議論されない7つの前提について、豊富な資料・統計・図表を駆使してユーモラスではあるが、危機感と怒りを持って反証していく経済解説書。 具体的には、 1. 「インフレ」は貸し手(一般国民の貯蓄)に不利で、借り手(国・一流企業・金融機関)に有利。 2. 「円安」は、支払額は増えて、買えるモノやサービスは減少し、貿易赤字拡大と日本経済の縮小均衡を招く。 3. 「マネタリスト」は、歴史的事実を入れ替えて理論を構築している。 4. 「ケインズ政策、ケインジアン」のエリート意識と、「有効需要」の中の利権配分システムの危険性。 5. 「労働市場自由化」という改革論者の誤謬をアメリカの分析から検証。 6. 「少子高齢化」は経済成長を促進する社会で、若い人口が多いとよしとされる国の悲惨な実態と展望。 7. 「独占や寡占」への産業構造への変換の利権構造と危うさ。 と言った具合に、現在、ほぼ定説とされている事項に反論・反証を加えている。 個々の判断は、読者にゆだねられるが、顛末は近い将来歴史が証明することになる。 果たして結果は・・・。

Posted byブクログ