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人間革命(第4巻) の商品レビュー

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2018/07/14

4巻を読了。 4巻は昭和24年と25年が舞台である。 「生命の庭」の章では、戸田先生の生命論を、池田先生が弟子の立場で論じている。『人間革命』はなるべく客観的に、第三者として戸田城聖という指導者を描いているが、ここだけは異なる。弟子・池田先生として、師匠の生命論を、デカルトの方法...

4巻を読了。 4巻は昭和24年と25年が舞台である。 「生命の庭」の章では、戸田先生の生命論を、池田先生が弟子の立場で論じている。『人間革命』はなるべく客観的に、第三者として戸田城聖という指導者を描いているが、ここだけは異なる。弟子・池田先生として、師匠の生命論を、デカルトの方法序説とさえ比較しながら、論じている。 また、後半の主題は戸田先生の事業の失敗である。 あと半年しのいでいれば戸田先生の事業は失敗せずに済んだかもしれない。とすれば戸田城聖という人も、運が悪いと思われるかもしれない。 しかし、事業化である戸田先生が全力を尽くしてさえ失敗したのは、深い意味がある。 この苦闘の中で、弟子・池田大作の存在が明確に現れ、「戸田大学」ともいうべき個人教授が行われ、古参の幹部は学会を去り、戸田先生自身は、天台流の御書講義を反省し、いよいよ第二代会長就任の決意を固めるのである。 後から振り返れば、学会が脱皮するために必要な苦闘であった。 さらに、深い意味を引き出した苦闘であったが、それを可能にしたのは、事業で失敗をしても信心で負けたわけではないと言い切った、戸田先生の揺るぎない確信である。 信心さえ揺るがなければ、全てに意味を付けることができる。

Posted byブクログ