宮本常一の写真に読む失われた昭和 の商品レビュー
表紙になっている昔の子供たちの写真が一番良かった!そんなに裕福そうにはみえないけれど、みんなとってもいきいきしてます。そんな昭和の時代の普通の生活をかいまみる1冊でした。
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民俗学者・宮本氏の写真を見ているととても懐かしい気持ちがします。正にタイトルの通り、失われた私たちの追憶の良い時代を感じさせてくれるからでしょう。表紙になっている貧しい服装の子供たちの表情の明るさが印象的です。(昭和34年7月の写真なのです)そのような写真は自分自身にも沢山残っているのです。そして古い橋を渡る路線バス。風になびく洗濯物。共同洗い場。背に物を背負う人々。それらの姿は尽く日本から姿を消してしまったように思います。そのような何でもない景色を撮り続けた宮本氏の感性に驚きです。きっと日本の素晴らしい景色を残そうという意欲からでたものだったのでしょう。
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