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嫁の遺言 の商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2020/12/14

死んだ妻と残された夫、互いに一番目だった初恋の相手、母が一生大事にしている思い、娘を思う不器用な父の愛、不幸になるとわかっていながらそばにいたいと思う気持ち、離婚して手放した娘への母の思い、不器用で意地っぱりな娘の幸せを後押しする父の愛。7つの短編は、どこにでもある市井の人々の人...

死んだ妻と残された夫、互いに一番目だった初恋の相手、母が一生大事にしている思い、娘を思う不器用な父の愛、不幸になるとわかっていながらそばにいたいと思う気持ち、離婚して手放した娘への母の思い、不器用で意地っぱりな娘の幸せを後押しする父の愛。7つの短編は、どこにでもある市井の人々の人情や思いやりを、軽い笑いで包みながら描き出す。 笑って泣ける、泣けて笑える、そして読後にさわやかな余韻が残る物語。読んだ人それぞれに一番好きな作品があるような、珠玉の短編集。 もっとカトゲン作品を読みたくなった。

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2018/11/10

すとんと腑に落ちる。 悲しくも不思議で、どこかあたたかい。 的確なことばづかいで読みやすく、やさしい気持ちになれる短編集。

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2018/02/13

一編を読み終えた後の余韻。これが何とも良い。読後感では無く余韻。その中には啓蒙、押し付けは無く、派手な多幸感も無い。それでも素晴らしく良い。何だろこの感覚は?もちろん心地良いのは確かだ。それは読了後からずっと「カサブランカ・ダンディ」の鼻歌が止まらない僕の口が証明している。

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2016/02/03

不器用だけど、人間味溢れる人々のちょっといい話ばかりを集めた珠玉の短編集。 登場人物の個性になんとも味がある。まるで古典落語の世界のようだ。街の匂いや人の匂いが文章から漂ってくる。人間描写の巧さは特筆である。 お気に入りは「おかえり、ボギー」。こんな泥臭い純愛ストーリーは今時流行...

不器用だけど、人間味溢れる人々のちょっといい話ばかりを集めた珠玉の短編集。 登場人物の個性になんとも味がある。まるで古典落語の世界のようだ。街の匂いや人の匂いが文章から漂ってくる。人間描写の巧さは特筆である。 お気に入りは「おかえり、ボギー」。こんな泥臭い純愛ストーリーは今時流行らないかもしれないが、この気持ちは日本人しか持てないだろうし、理解もできないだろう。ジュリーの「カサブランカ・ダンディー」って、この世代は絶対真似したよ。

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2014/10/26

華々しいハッピーエンドはない作品集。 そこはかとなく、不幸せ感が漂うが、不幸なのかというとそうでもない。 人はそれぞれ、様々な価値観で生きているのだ。 『あの人への年賀状』が、一番好き。

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2014/06/24

良いお話でした! 良いお話が7つ入っています! 例えばレストランで美味しいサラダが7種類出てきたら、後半イヤになりますよね! 正直、そんな感じでした 読むの飽きてくるの! でも、不器用だけど人情味溢れ、人間が一層いとおしく感じる7篇が入っていると、帯には書いてありますから。...

良いお話でした! 良いお話が7つ入っています! 例えばレストランで美味しいサラダが7種類出てきたら、後半イヤになりますよね! 正直、そんな感じでした 読むの飽きてくるの! でも、不器用だけど人情味溢れ、人間が一層いとおしく感じる7篇が入っていると、帯には書いてありますから。。。

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2014/03/21

人の気持ちって、そう簡単にはわからないものだし、また逆にそう簡単に気持ちを伝えられないものだよなぁ…と思ってしまう短編集。 味わい深い話も有。 2014.3.21

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2013/07/15

「いちばんめ」が好き。自分の高校時代を思い出したりして、キュンとなった。どの話も、大なり小なり切ないなーっていう印象がある短編集だったな。

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2013/07/07

嫁の遺言ほか6つの短編がおさめられている。どの作品も良かったけど、特に好きな作品は『いちばんめ』と『あの人への年賀状』『窓の中の日曜日』かな。つぎは『泣きながら、呼んだ人』を手にとってみたい。地元の本屋のさわや書店フェザン店の方が解説されてて驚いた。

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2013/05/22

人間なんてさ、毎日毎日何かしら後悔ばかりして生きてるんだよね。 ちっちゃな後悔から、取り返しのつかない後悔まで、あれこれと。 後悔して今度こそ、と気持ちを新たにやり直そうと思って、それでもなんだかうまくいかなくて。 そんなこと繰り返しながら生きているけど、それでも人生ってそれほど...

人間なんてさ、毎日毎日何かしら後悔ばかりして生きてるんだよね。 ちっちゃな後悔から、取り返しのつかない後悔まで、あれこれと。 後悔して今度こそ、と気持ちを新たにやり直そうと思って、それでもなんだかうまくいかなくて。 そんなこと繰り返しながら生きているけど、それでも人生ってそれほど捨てたもんじゃないぜ、って思える瞬間もあるわけで。 そんな後悔の中のちっちゃな幸せ、みたいな7つの物語は子どもの頃に道端にしゃがみこんで摘んだシロツメクサのよう。

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