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オルゴォル の商品レビュー

4.1

16件のお客様レビュー

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2013/05/25

少年の成長物語でした。 小学生の頃に味わったことのある両親の不和感。 そんな事態にはならなかったけどずっとしこりとして残ってしまったのを思ってもハヤトのストレスは相当だろうな。 過去やある事実を知らないから関係ありませんなんて言えない。 人にはそれぞれ意見があって理解し合えないこ...

少年の成長物語でした。 小学生の頃に味わったことのある両親の不和感。 そんな事態にはならなかったけどずっとしこりとして残ってしまったのを思ってもハヤトのストレスは相当だろうな。 過去やある事実を知らないから関係ありませんなんて言えない。 人にはそれぞれ意見があって理解し合えないこともある。 それ等を理解出来たのは自分はいつだったか。 小学生ではないな、確実に。 物語だけど、あの場所ですれ違った男性の意見は私には思えないし。 ちょっと駆け足になっている感じもするけど、 これは子供のいる親の方々に読んでもらえたらいいのかもなあ、 なんて思いました。

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2013/05/23

命の大切さを切実に語るとてもいいお話なんでしょうが。。。 詰め込みすぎのエピソードが押し付けがましい。 オルゴールに纏わる物語が薄れてしまったのも残念だな。

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2016/06/19

主人公の小学校4年生の少年が、近所のお爺さんに頼まれ、東京から鹿児島にオルゴールを届ける話。 大阪に住む離婚した父親とその再婚相手のミチコさん、そしてその友人で少林寺拳法三段の女性サエさん。そうした人に助けられながら目的地を目指します。 最後の頃にちょっと霊的な雰囲気のところがあ...

主人公の小学校4年生の少年が、近所のお爺さんに頼まれ、東京から鹿児島にオルゴールを届ける話。 大阪に住む離婚した父親とその再婚相手のミチコさん、そしてその友人で少林寺拳法三段の女性サエさん。そうした人に助けられながら目的地を目指します。 最後の頃にちょっと霊的な雰囲気のところがありますが、朱川さん得意のホラーではありません。 福知山線の事故、広島の原爆、鹿児島の知覧、重い話題も多いのですが、全体には軽いイメージです。少々子供向きの雰囲気ですかね。ややキャラが立ちすぎていたり、予定調和的なストーリーも感じますが、全体には読みやすく爽やかな話でした。 改めて気づいたのですが、講談社文庫の紹介には「親が子どもに読ませたい本。」とありますね。確かに、教育的と言うか・・・。

Posted byブクログ

2013/05/07

もうすぐ小学5年生になるハヤトの成長物語。 前半は離婚,給食費未納,孤独死,いじめなど あれこれ詰め込んであってもやっとする。 後半のサエとハヤトの会話や 終盤のトンダじいさんとシズさんのエピソードは 良いなぁと思った。

Posted byブクログ

2013/04/23

知らないものに思いをはせることはできない。知ることで「考える」ことができ思いを寄せることができる。まずは「知る」「体験する」ことをめんどくさがらないでおこう。知らない世界を知ることで、いろんなこと、身近な心にも気づくかもしれない。

Posted byブクログ

2013/04/20

同じ団地のおじいさんからオルゴールを鹿児島まで届けるよう頼まれた小学生のハヤト。オルゴールの処遇をめぐり、ハヤトは大阪に暮らす父に休みを利用して相談に向かう。 この作品も朱川さんらしい登場人物への温かい視点、そしてオルゴールをめぐっておこるちょっと不思議な出来事が、美しい結末へ...

同じ団地のおじいさんからオルゴールを鹿児島まで届けるよう頼まれた小学生のハヤト。オルゴールの処遇をめぐり、ハヤトは大阪に暮らす父に休みを利用して相談に向かう。 この作品も朱川さんらしい登場人物への温かい視点、そしてオルゴールをめぐっておこるちょっと不思議な出来事が、美しい結末へ綺麗につながっているように感じます。 この作品の一番の読みどころはオルゴールをめぐってハヤトが成長していく姿でしょう。初めの方こそなかなかのいけ好かないガキなのですが(笑)初めての一人旅、大阪での出会い、鹿児島までの旅を通して彼はさまざまなものを目にし、考えそして人間的に成長していくのです。 新幹線に乗るのにドキドキするハヤトの様子を読んで、初めて一人で電車に乗って都市部の映画館まで行った自分を思い出しました。そういう懐かしさを誘うところもあれば、原爆資料館や戦争のことなど改めて思い出さなければいけない、と思うことや人とのつながりなどハヤトに教えられることもたくさんありました。 ハヤト以外の登場人物たちもよかったです。悪い人がいない、という意味で安心して読めるのですが、それぞれ胸の中に葛藤や苦悩を抱えていて、それらをハヤトがどう受け止めるのかも注目すべきところ。 個人的にはハヤトの同級生の真面目な少年通称「リアのび」(リアルのび太の略)が好きでした。こういう友人が近くにいるってホントに大事だと思います。 大人が読んでもいろいろ考えるところのある小説だと思うのですが、小・中学生が読んでも得るものがたくさんある小説だと思います。語彙や心理描写もそんなに複雑ではないし、自分自身その頃に読んでいたかった小説だなあ、と思いました。 本って各年代によって好みが分かれるところだと思いますが、この本はあらゆる世代の人が読んでも何か大切なものを残してくれたり、心を温めてくれる本ではないかと思います。

Posted byブクログ