ああ、禁煙vs.喫煙 の商品レビュー
(帯より)それって”あたりまえ”ですか? 頑固な思い込みをズバってつまんで、やんわりほぐす。 読めば日頃のモヤモヤが晴れてゆく。 新聞人気コラムから厳選&大改稿。 痒いところに手が届く「ご提案」エッセイ。
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姫野カオルコさんって、すごく面白い人ですよね。 まあ誰にだって「そういうとこ、変わってるよね」って言われるようなところってあると思うのですが、姫野カオルコさんのこのエッセイは、「ああーそういう理論で!なるほど!」と思うこともあったり、「ああ、私もまったくそう思うけど、そういう言い...
姫野カオルコさんって、すごく面白い人ですよね。 まあ誰にだって「そういうとこ、変わってるよね」って言われるようなところってあると思うのですが、姫野カオルコさんのこのエッセイは、「ああーそういう理論で!なるほど!」と思うこともあったり、「ああ、私もまったくそう思うけど、そういう言い方があったのね!」っていうことがあったり、、読んでいてスッキリしたり笑ったり。 ちょっとした時間に(たとえば病院の待ち時間とか^^)読むのにちょうどいい感じです!いや、別に寝る間際とかでもいいと思います。いや、別に勉強の合間とか仕事の休憩時間でも!!!
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新聞に掲載されたコラムをまとめたもの。従って、一つ一つのコラムは短く、あっさりとした内容で、気軽に読めて良かった。 私も、喫煙者は世間で考えられているほど、肩身の狭い思いはしていないように感じる。庶民的な寿司屋では、未だに喫煙可が大多数と言うのが衝撃的だ。
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日経新聞、朝日新聞、読売新聞、しんぶん赤旗日曜版に、連載や単発掲載されたものを加筆改稿して一堂に集めた文庫オリジナルのコラム集です。 五つに章立てしています。 第一章「喫煙(吸う人)vs.禁煙(吸わない人)」 第二章「耳……聞く・聞こえる」 第三章「見る&見かけ」 第四章「...
日経新聞、朝日新聞、読売新聞、しんぶん赤旗日曜版に、連載や単発掲載されたものを加筆改稿して一堂に集めた文庫オリジナルのコラム集です。 五つに章立てしています。 第一章「喫煙(吸う人)vs.禁煙(吸わない人)」 第二章「耳……聞く・聞こえる」 第三章「見る&見かけ」 第四章「ヒメノ式歳時記+マギーさん」 終章「聖ヴェロニカの花に祈る」 第三章までは、著者のライフワークである、世間の誤解への取り組みです。冷静な視点から問題点を整理し、無駄な対立を解消すべく、あれこれ考え、提案されています。 特に印象に残ったのは、第三章のV「頑固な便秘、頑固な「思い込み」」です。 僕は、かつて頻繁に僕が愛読しているブログを、職場の同僚や、友人に勧めていたことがあったのですが、かなりの割合で僕が勧めたブログを批判する人がいました。自分が好きで読んでいるものにけちを付けられたような気がして不本意に思い、最近は、愛読ブログを人に勧めないことにしました。 「的はずれな批判はなんでかな?」とずっと思っていたのですが、このV「頑固な便秘、頑固な「思い込み」」を読み、「なるほど。」と腑に落ちました。 第四章からは、対立や誤解の考察を離れて、エッセーになっています。夏の暑さのしのぎ方を綴った「扇風機」や「年賀状」「クリスマスの過ごし方」など。 そして、終章を読んで、僕は感動しました。 「春はたくさんの花が咲く。」と、春の賛美から始まり、「おぉ、小林秀雄が世阿弥の美意識を論じた「当麻」ばりだな。」と思ったのですが、 読み進むと、春を愛でる人間の側の状況に言及しており「おぉ、小林秀雄を批判した坂口安吾の「教祖の文学」ばりだな。」と思い直しました。 しかし、最後まで読むと、そんな文学的な工夫に留まっているのではなく、読者へ向けた、生きる事の愛しみの表現になっている事に気付きました。 夕飯を食べながら読み終えたのですが、読み終えた瞬間に食事を中断し、しばらく感慨に耽ってしまいました。 文学は、一応芸術の分野に分類されると思うのですが本を読んで「芸術だなぁ。」と思ったのは、これが、まだ二作目です。(一作目は、別の作家の小説でした。) まさか、エッセーを読んで感激し、芸術を感じることなど期待していなかったので、不意打ちを喰らったように、食事を中断し、しばし感慨に耽ってしまった次第です。外で食事をしていたので堪えましたが、自宅で一人でいるときだったら、感涙を抑えられなかったかも知れません。大げさなようですが。 この段の初出は日経新聞の2011年3月30日と記されています。つまり、震災で被災された方へのお見舞い&励ましとして書かれたものと推測されます。 でも、僕が、今(2013年4月25日)読んでも、 「このまま、ただ歳を取って、老いていくだけの人生で良いのかな?」 と漠然とした不安を感じていたこと、それを日々の雑事で紛らわせていた自分に気付く一方、 「うん。これでも良いのだ。季節を感じながら生きていこう」 と励まされ、生きる勇気を与えられたように感じます。 なんとなく「疲れたなぁ。」と感じている人や、 「空しいな。」と不安に思っている方には、 是非お勧めしたい一冊です。
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実は二極化していない話題を二極化したい人がいる、わけです。二極化の発端は後ろめたさ。そして作者は後ろめたくないので「こんなこともありますわねー」みたいな話題を書くと後ろめたい人々は「二極化して攻撃している!」と感じるそうな。 試金石か。
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kamosigiさんから。 日経や朝日や読売、赤旗等に寄贈した記事を講談社さんがまとめたもの。 日経のプロムナードに連載されていた当時は、全然目に止まっていなかったのか・・・ 折りしも乙武くんの車椅子レストランtwittter騒動のあと、 この件について姫野さんがこの著書に絡...
kamosigiさんから。 日経や朝日や読売、赤旗等に寄贈した記事を講談社さんがまとめたもの。 日経のプロムナードに連載されていた当時は、全然目に止まっていなかったのか・・・ 折りしも乙武くんの車椅子レストランtwittter騒動のあと、 この件について姫野さんがこの著書に絡めて発信していたものも読んだが、 なるほど。そういう考え方もあるよな、みたいな。 個人的には第2章のあれこれが興味をよく惹いた。 あとは第4章のこどもの写真の年賀状について。 ちょっと視点は違うけど、おもうところがあったので激しく同感。 終章にて、 オオイヌノフグリの響きに、直近に読了した有川浩「植物図鑑」を感じつつ、それでもこの章が他のものとは違って震災後間もなく書かれたものだけに、深い祈りが込められていることを、こちらもひしひしと感じつつ。
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姫野カオルコのエッセーは初。サバサバしていて面白いが、やっぱり小説の方が格段に好きだ。 村上春樹を盛大にdisってたのは笑った。村上さん、嫌われてるなぁ。
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201304/創作モノも大好きだけどエッセイの秀逸さは群を抜いてる。ほんと稀有な作家さんだ。日々もにょもにょ思うことを、面白くわかりやすく書いてるので頷くことしきり。姫野カオルコ好きというと、本読みな一部の方々には「めんどくさい奴」と思われがちなのが心外!とてもまっとうなことを書...
201304/創作モノも大好きだけどエッセイの秀逸さは群を抜いてる。ほんと稀有な作家さんだ。日々もにょもにょ思うことを、面白くわかりやすく書いてるので頷くことしきり。姫野カオルコ好きというと、本読みな一部の方々には「めんどくさい奴」と思われがちなのが心外!とてもまっとうなことを書かれてると思うんだけどなー。
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