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村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか? の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2019/08/12

対談形式で進むため、わかりやすいかと思いきや、そうはいかず、やはり難しかった。インタビューする側の人も東大の理科系出身だった。

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2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2013年刊行。著者は東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構機構長。なお聞き手高橋は朝日新聞編集委員(元同社科学部長)。◆タイトルどおり、素粒子物理学をもとにした宇宙論が主題だが、聞き手が東大理学部⇒朝日新聞の科学畑という遍歴を持ち、村山への問いかけの秀逸さが他書との差別化に。勿論、著者の軽妙かつ易しい語り口は健在。例えば①余りに短時間のため借りたエネルギーが返せなくなったインフレーション。②自然に降参する真の科学者は謙虚。③理論も(当然実験も)間違える。歴史的にもポンポン間違えている。 ④経験していない現象に直面すると科学者は語るべき言葉を失うが、そこで使えるのが俗にいう言語ではなくて、数学という言語。⑤1電子二重スリット実験で縦縞・干渉縞が見えるのは、電子が「その電子自身に干渉」している。⑥ヒッグス粒子が他の素粒子(その結合たる原子・分子も)の重さを生み出すのは、ヒッグス粒子が集合した場が水飴状の如き存在で、他の素粒子の動きを鈍らせる(仮)。等々、秀逸な比喩ばかりか、科学者としての真摯な姿勢も感得できる。◆テーマは、暗黒物質・暗黒エネルギーは勿論。 不確定性原理の精密化(ハイゼンベルグ→名大の小澤正直氏の不等式へ)、ヒッグス粒子発見(仮)(高い確率でヒッグス粒子を発見したと言えるが、追試と他種の存在はまだ)といった新奇なネタから、ニュートリノ研究の今、暗黒エネルギー研究の今(一挙に多数の銀河を観察し分光化)や宇宙開闢の前の存否(ホーキング博士の唱える虚時間?)などにも及ぶ。

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2016/01/20

世界はまだたったの5%しかわかっていないんだな、と思うと、なんだかわくわくしてくる。 ここがどこかも知らず、自分が何者かも知らず、そしてどこへ行くのかも知らない。 知らない尽くしなのに、人は立派に生きていけるんだなぁと思ってしまった一冊。

Posted byブクログ

2015/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さらっと読んでも、実は日本ってさりげにすごいんじゃね。と、思える本。 量子論の本、素粒子の本は多々あれど、今まで読んだ本の中で、一番わかりやすい本でした。とくに、重力に関わるヒッグス粒子についてのわかりやすくてオススメ。 科学者らしい科学者に出会える本でもある。

Posted byブクログ

2013/11/21

書いてある内容自体に目新しさは無いのだが、最新の科学トピックに対する著者の解説が自分の言葉で語られていて、理解が深まる。 授業をさせても一流に違いないと思わせるわかりやすさ。 対談形式で、聞き手とこんなにかっちりとかみ合うのも珍しい。概論の講座として成立する内容。 LHC、ヒッグ...

書いてある内容自体に目新しさは無いのだが、最新の科学トピックに対する著者の解説が自分の言葉で語られていて、理解が深まる。 授業をさせても一流に違いないと思わせるわかりやすさ。 対談形式で、聞き手とこんなにかっちりとかみ合うのも珍しい。概論の講座として成立する内容。 LHC、ヒッグス粒子、超高速ニュートリノ、不確定性原理拡張、ダークマター、ダークエネルギー、虚時間。 あまり時間を取らない対談形式でここまでのものが作れるなら、是非定期的にお願いしたい。

Posted byブクログ

2013/11/02

村山先生が素晴らしいのはわかっていましたが、この本は、聴き手の高橋さんも素晴らしいです。 高橋さんは、質問の内容・レベルが的確なだけでなく、ときおり語る、学問的な知識の背景も、読者を的確に想定したものなっていると思います。 それに加えて、村山先生の回答・語りが絶妙なので、扱...

村山先生が素晴らしいのはわかっていましたが、この本は、聴き手の高橋さんも素晴らしいです。 高橋さんは、質問の内容・レベルが的確なだけでなく、ときおり語る、学問的な知識の背景も、読者を的確に想定したものなっていると思います。 それに加えて、村山先生の回答・語りが絶妙なので、扱っている内容はかなり高度であるにも関わらず、非常にテンポがよく、どんどん読み進めることができます。 高橋さんは、朝日新聞の科学担当の記者として、長年活躍されてきたようですが、その経験が活かされているのはもちろん、高橋さんの矜持を感じる本でした。 ヒッグス粒子、宇宙史を知る上での入門書としては、かなり優れていると思います。 おすすめです。

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2013/10/12

いい本だ。現在の宇宙論を対談形式でまとめてある。 村山さんは忙しい中、科学や宇宙についてのスポークスマンをされているかのように読みやすい著書を幾つも書かれている。 本書も面白く、興味のとっかかりを与えてくれた。

Posted byブクログ

2013/08/27

世間では新聞社の科学記者ダメとか言われてた気がするけど,この対談の聞き手は,結構切れる。東大理物出身で村山先生の先輩にあたる高橋真理子氏,今は朝日新聞編集委員。 話題はヒグス粒子,超高速ニュートリノ,小澤の不等式という流行りものから,暗黒物質・暗黒エネルギーという定番まで。コラム...

世間では新聞社の科学記者ダメとか言われてた気がするけど,この対談の聞き手は,結構切れる。東大理物出身で村山先生の先輩にあたる高橋真理子氏,今は朝日新聞編集委員。 話題はヒグス粒子,超高速ニュートリノ,小澤の不等式という流行りものから,暗黒物質・暗黒エネルギーという定番まで。コラムには,村山さんの生い立ち・経歴なんかも載ってて,興味深かった。

Posted byブクログ

2013/06/25

うーん、今まで読んだ村山さんの本の中で一番面白くなかったな。 どうも構成に問題があるような気がする。 インタビュアーの問いが何処か散漫で焦点が上手く絞れていない感じ、正直言って少々期待外れ。

Posted byブクログ