【小説】金田一少年の事件簿(文庫版)(8) の商品レビュー
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【邪宗館殺人事件】収録。 本書は、トリックよりもエンターテイメントに比重を置いた作品だと思います。金田一が偶然古い記事を見つけなければ殺人が起こらなかったかもしれない事件。偶然と誤解が殺人鬼を生み、苦渋の想いで犯人を特定した金田一は最後に慟哭します。数ある作品の中でも、これ程悲しく後味の悪い作品はあまりないので一読の価値はあるかと思います。 また、読後に数々の疑問が残りました。過去に起きた「もう一つの邪宗館」での殺人事件について詳しく書かれていないですし、明智警視が言っていた「もう一人」の作家も判らず終い。事件の本筋とは関係ないとはいえ消化不良でした。
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