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あいさつは一仕事 の商品レビュー

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2013/04/24

丸谷さんのあいさつをまとめたもの第3弾にしておそらく完結編。 ほとんどが21世紀にはいってから2010年秋になくなるまでの、 冠婚葬祭さまざまな場での選りすぐりが50並んでいる。 原稿書かずにダラダラしゃべるべからず、できるだけほめよ、といった基本マナーや、義理でやらざるを得ない...

丸谷さんのあいさつをまとめたもの第3弾にしておそらく完結編。 ほとんどが21世紀にはいってから2010年秋になくなるまでの、 冠婚葬祭さまざまな場での選りすぐりが50並んでいる。 原稿書かずにダラダラしゃべるべからず、できるだけほめよ、といった基本マナーや、義理でやらざるを得ない結婚の祝辞をどう乗り切るかといったわりと実際的な知恵ももちろん盛り込まれてはいるが、この本の本質はあいさつの名を借りた評伝であり評論であり、井上ひさし、大野晋、大岡信、吉田秀和といった人物の魅力を再確認させてくれる。 この巻では、喜寿や傘寿といったお祝いの席で来し方をふりかえった話などから最晩年までのさまざまな心境も読み取れて、しみじみする。 巻末は和田誠との対談。

Posted byブクログ