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香料の科学 の商品レビュー

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2023/03/12

以前、匂いをテーマにした小説を書くのに『匂い』について調べたことがあったが、その当時はここまで詳しい本がなくて、かなり大雑把だった記憶がある。 この本はわかりやすく、章の組み立ても細やかで香料の参考書として秀逸であるように思う。啓蒙を心がけているので難しい言い回しはないが、有機化...

以前、匂いをテーマにした小説を書くのに『匂い』について調べたことがあったが、その当時はここまで詳しい本がなくて、かなり大雑把だった記憶がある。 この本はわかりやすく、章の組み立ても細やかで香料の参考書として秀逸であるように思う。啓蒙を心がけているので難しい言い回しはないが、有機化学の知識があればなおいっそうに魅力的になっただろう。あいにく私は、高校時代に有機化学をほんの少し囓っただけで、それもかなり成績は残念であったので、今になって少々口惜しい。 ひと言で香料といっても、食品のそれと香粧のそれでは在り方も法律も違うというのを、あらためて実感した。 フレーバーとフレグランスの使い分けなど、最初に定義付けしているこの本は、実に科学的だと感じた。

Posted byブクログ

2013/06/05

匂い、香りは数百、数千種類の成分の微妙なサジ加減によってから成り立っていて、日夜その解析、合成方法の研究が進められていること、また、我々が「匂い」と感じているものは、実は「味」であることが多いことがわかる。「なぜこんな匂いに感じるのか?」といった領域はまだまだこれからで、研究分野...

匂い、香りは数百、数千種類の成分の微妙なサジ加減によってから成り立っていて、日夜その解析、合成方法の研究が進められていること、また、我々が「匂い」と感じているものは、実は「味」であることが多いことがわかる。「なぜこんな匂いに感じるのか?」といった領域はまだまだこれからで、研究分野としては面白い領域であると感じる。

Posted byブクログ