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恋におちた哲学者 の商品レビュー

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2021/12/14

東京書籍さんの『きゅんきゅんくる!教養』シリーズの第五弾。 今回は哲学史に名を刻まれた哲学者たちの恋。 ハイデガー、サルトル、ニーチェ、バタイユ、ウィトゲンシュタイン、ユング…and more! ちなみに表紙はニーチェ。 極限まで思考する彼らが、頭ではどうにもならないであろう「恋...

東京書籍さんの『きゅんきゅんくる!教養』シリーズの第五弾。 今回は哲学史に名を刻まれた哲学者たちの恋。 ハイデガー、サルトル、ニーチェ、バタイユ、ウィトゲンシュタイン、ユング…and more! ちなみに表紙はニーチェ。 極限まで思考する彼らが、頭ではどうにもならないであろう「恋愛」というものにどう対峙したのか気になり本書をひもといた。 うーん、過剰だけどふつう。 いや、解る、と感じるように描いているのか。 監修した瀧本さんがニーチェから引用するように「人間的な、あまりに人間的な」哲学者たちの姿。 ハンナアーレントと不倫していたハイデガーのズルさ身勝手さは腹が立ったし、サルトルとボーヴォワールはちょっと憧れちゃう。 彼らの思想の解説もしっかりあるし、漫画家さんたちの画力も安定してて、副題に違わない本だと思う。 この本が乙女ゲームだったらどの哲学者を狙うか、とか考えるのも楽しい。 でも皆さん、難物だけどね。

Posted byブクログ