欧米政治外交史 の商品レビュー
ドイツ帝国成立の歴史から、21世紀までの欧米の政治史を、全11章でまとめている。各章で対照的な2人の人物を取りあげて、2人を詳細に書くことによって時代や思想ががわかるような形式になっている。第二次世界大戦前、デタント戦略の前・後で3部構成としている。 11章を分担執筆であるので...
ドイツ帝国成立の歴史から、21世紀までの欧米の政治史を、全11章でまとめている。各章で対照的な2人の人物を取りあげて、2人を詳細に書くことによって時代や思想ががわかるような形式になっている。第二次世界大戦前、デタント戦略の前・後で3部構成としている。 11章を分担執筆であるので、若干書き方は異なるが、全体としては書き方はそろっていると思えた。ただ、自分にとっては知識が少ないため、概論的な書物を読んだ方が知識の整理にはよいと思った。
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昔から歴史とはすなわち政治の歴史であり、古代から政治史は歴史記述の中心的対象を占めてきた。しかし現代の歴史学においては少なくとも理念としては、もはやそのような政治史の特権的地位はほぼ否定された。政治史だけでなく外交史もまた外務省に独占された外交政策決定過程を描写することにとどまる...
昔から歴史とはすなわち政治の歴史であり、古代から政治史は歴史記述の中心的対象を占めてきた。しかし現代の歴史学においては少なくとも理念としては、もはやそのような政治史の特権的地位はほぼ否定された。政治史だけでなく外交史もまた外務省に独占された外交政策決定過程を描写することにとどまる視野の狭さを含意するものとして批判を浴びてきた。今日それは、より広い政策分野と政策決定過程を視野に入れた対外政策史や対外関係し、さらには一国中心主義的な視点を乗り越えることを目指す国際関係しの中に発展解消されつつあるといってよい。
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