なにこれ!?北海道学 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
こういう本は好きでよく読んでいるけれど、これは地元民がノリで描いたような本ではなく、他県出身の北海道博物館(当時は北海道開拓記念館)の学芸員が書いたものなので、調査がきめ細かい。 道産子の私が知らなかった事柄や、「ええ?諸説あるからなあ」な事柄まで、どれも楽しく読みました。 江戸時代、松前藩があったとはいえ、基本的には明治以降に開拓されたとされている北海道。 日本のあちこちから集まった人たちが、それぞれの文化習俗を伝えたため、いろんな文化が入り混じっているのも楽しい。 しかしこの著者は、日本人が入植する前から、北海道には長い長~い歴史があったのだと、きちんと書いてくれている。 2万年前にはすでに北海道に人が住んでいた。 豊臣秀吉も徳川家康も、北海道のことを気にしていた。 もっと北海道のことを知らねばなあという気になりましたよ。 ”くらしや文化の違いが話題となって、コミュニケーションが促進されている。人と人とが互いに理解を深めていく。そして、その先には、必ず何か新たな発見があるものだ。”
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北海道のウンチクは別の人がかる~い本を何冊も書いているけど、こちらの本を書いたのは北海道開拓記念館の学芸員さんです。もともと北海道の人ではないので、カルチャーショックから違いを取り上げているところはわかりやすい。でも、後半になってくると「北海道学」というだけあって、歴史資料をひも...
北海道のウンチクは別の人がかる~い本を何冊も書いているけど、こちらの本を書いたのは北海道開拓記念館の学芸員さんです。もともと北海道の人ではないので、カルチャーショックから違いを取り上げているところはわかりやすい。でも、後半になってくると「北海道学」というだけあって、歴史資料をひもといて、歴史からルーツをさぐりはじめるので、本職の仕事になってました。それもまた興味深く読めました。 北海道は100年しか歴史がないとよく言うけれど、縄文人もいたし、アイヌのひとたちもいたのだから、けっして新しくない、というくだりはなるほどと思いました。 表紙のクマは北海道拓殖銀行のキャラクター貯金箱です。なぜか、このシリーズのクマさん貯金箱を、写真で全部紹介してあります。
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