明治かげろう俥 の商品レビュー
兇刃からニコライ皇太子を助けた2人の男が辿る運命を描いた表題作。 不相応なカネは人を狂わせるのか。ラストも含めて素晴らしい。
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山風明治短編選集、最終巻は、明治ものを手がける以前の、たまたま(?)明治を扱った短編を集めたもの。 しかしここで扱われている作品は、図らずも「時代の大きな事件の影で、その人生を破滅へと向かわせることになった人々の物語」が集められているように感じた。そのため、読んでて実にキツいも...
山風明治短編選集、最終巻は、明治ものを手がける以前の、たまたま(?)明治を扱った短編を集めたもの。 しかしここで扱われている作品は、図らずも「時代の大きな事件の影で、その人生を破滅へと向かわせることになった人々の物語」が集められているように感じた。そのため、読んでて実にキツいものが多かった。 それにしても、表題作の登場人物、向畑治三郎の本当どうしようもない人生の変遷を描き、最後に「この無類に好人物の、哀れな、罪のない男の幸福な晩年を祈りたい。」と表する、作者の度量の深さに驚嘆する。それとともに、その思いを裏切るかのようなラストの"史実"にもまたどうしようもない人間のありかたを思い知らされた。
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忍法帖シリーズ以前の初期時代小説が中心。 「首」 井伊直弼の討ち取られた首をめぐる話。ラストの皮肉がきいている。 「明治忠臣蔵」 思わぬところで思わぬ作家が登場。 「天衣無縫」 題名からは想像できない、ちょっとバカバカしいような話。 「絞首刑第一番」 哀しいすれ違い。 ...
忍法帖シリーズ以前の初期時代小説が中心。 「首」 井伊直弼の討ち取られた首をめぐる話。ラストの皮肉がきいている。 「明治忠臣蔵」 思わぬところで思わぬ作家が登場。 「天衣無縫」 題名からは想像できない、ちょっとバカバカしいような話。 「絞首刑第一番」 哀しいすれ違い。 「明治かげろう俥」 中篇。金は天下の回り物? 「三剣鬼」 幕末三大"人斬り"が登場。
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