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ジブリの教科書(1) の商品レビュー

3.7

45件のお客様レビュー

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2024/04/23

名作の成り立ちが理解できた。 高畑勲の存在感。 直接作品に関わった人の文章を読めるのがこの本の魅力。 鈴木敏夫 庵野秀明他多くの人。 他では佐藤優の寄稿も良かった。

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2024/04/14

急にジブリです そういうことってあるよね 急にジブリっちゃいたい時ってあるよね 「急ジブ現象」と今名付けた 「モルジブ」ではない「急ジブ」だ モルディブとも言う、インド洋に浮かぶ1,000を超える島々からなるいや今モルジブの説明いらない 日本に生まれて良かった〜!と思うことのひ...

急にジブリです そういうことってあるよね 急にジブリっちゃいたい時ってあるよね 「急ジブ現象」と今名付けた 「モルジブ」ではない「急ジブ」だ モルディブとも言う、インド洋に浮かぶ1,000を超える島々からなるいや今モルジブの説明いらない 日本に生まれて良かった〜!と思うことのひとつに確実に入ってくることが、日本にはスタジオジブリがあるってことだと思う(拙書『日本に生まれて良かった100のこと』に詳しい) そんなスタジオジブリの原点とも言える『風の谷のナウシカ』とはいったい何だったのか?という真相にあらゆる角度から迫る本書 非常に読みごたえがあり、懐かし面白かったです 個人的には『風の谷のナウシカ』が大ヒットした一因は島本須美さんの声にあると思っている ナウシカというスーパーヒロインの造形に島本須美さんの声が果たした役割は大きく、あの強く優しい女の子があの声なのは必然である あと「ナウシカ」ガチ勢の方々には鼻で笑われてしまうでしょうが、あの巨神兵のデザインが庵野秀明さんだと初めて知った 「ほへ〜」である 4ほへ〜である

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2023/08/16

 何度観ても飽きないし、観る年齢によって新たな発見があったり違う感想を持ったりするのが、ナウシカに限らず名作たる所以。特に興味深かったのが「腐海の生物学」とE.カレンバックとの対談。汚染された水俣湾で豊かな生態系ができていたというくだりにハッとした。宮﨑監督の膨大な知識量と教養の...

 何度観ても飽きないし、観る年齢によって新たな発見があったり違う感想を持ったりするのが、ナウシカに限らず名作たる所以。特に興味深かったのが「腐海の生物学」とE.カレンバックとの対談。汚染された水俣湾で豊かな生態系ができていたというくだりにハッとした。宮﨑監督の膨大な知識量と教養の深さ、そして人間とはどのような生き物かを描くための観察力と探究心に脱帽。理想系過ぎてこんな強いヒロインは実在しないと感じるが、現実味がないと感じないのはそのためか。細部までの作り込みに改めて驚嘆する。

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2023/03/15

まるごと一冊ナウシカ本!アニメも漫画も、過去記事も今の評論も、みんなで語る、熱く語る。教科書というよりもはやバイブルかも!? ---- 中でも腐海を生物学の視点から読み解いた長沼毅さんの『腐海の生物学』が面白かったです。生物学者さんだけに説得力がありました。 ●腐海は分解者だ...

まるごと一冊ナウシカ本!アニメも漫画も、過去記事も今の評論も、みんなで語る、熱く語る。教科書というよりもはやバイブルかも!? ---- 中でも腐海を生物学の視点から読み解いた長沼毅さんの『腐海の生物学』が面白かったです。生物学者さんだけに説得力がありました。 ●腐海は分解者だった! たとえば石油流出事故が起きた時、菌類で浄化する仕組みがあるそうです。→物凄く乱暴にいえばそれが腐海でありナウシカの世界なのでしょう。 ●人間はキメラだった! 原始の地球、誕生したばかりの酸素は毒だった!我々の祖先が呼吸できるバクテリアを取り込み「キメラ」という進化をすることで生き延びることができた! ●漫画版の結末は是か非か!? この論争は難しいのでここではパスします。(オイ~/ ---- そういえば宮崎駿さんもナウシカをつくったきっかけに、汚染された水俣湾に数年後、魚の群れがやってきたことを挙げています。「背筋の寒くなるような感動だった」(p290)と。   * 汚染、感染症、戦争…。 宮崎さんの予言?通り、現代の地球もナウシカの世界とシンクロしています。 我々はもはや祈ることしかできないのでしょうか?この救世主が現れることを…。 ------ 再読記録に〈オマケ〉あります→→→→→

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2023/01/23

「ナウシカは理想的過ぎる」それはそうなのかもしれない。しかし彼女がここまで多くの人に訴えかける力を持っているのは、少なからず彼女が希望として人々の目に映るからではないか。 宮崎駿とE. カレンバックの対話において、宮崎駿が完全にヒッピー的な生活に対して懐疑的であったり、奥さんの自...

「ナウシカは理想的過ぎる」それはそうなのかもしれない。しかし彼女がここまで多くの人に訴えかける力を持っているのは、少なからず彼女が希望として人々の目に映るからではないか。 宮崎駿とE. カレンバックの対話において、宮崎駿が完全にヒッピー的な生活に対して懐疑的であったり、奥さんの自然との距離感に対して寛容な態度であったのが興味深い。その上で死ぬときは死ぬのだ、という態度、私はどこかわかる気がした。

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2022/06/13

映画版と漫画版の両方を鑑賞し終わっている人が読むべき本です。 「ナウシカ」の作成過程や制作に携わった面々へのインタビュー、様々な論者によるナウシカ鑑賞の手引・雑感などお腹いっぱいの内容。個人的には、佐藤優の文章は「うーん」でしたが、後はすごく良かった。 とくに最後の大塚英志の「解...

映画版と漫画版の両方を鑑賞し終わっている人が読むべき本です。 「ナウシカ」の作成過程や制作に携わった面々へのインタビュー、様々な論者によるナウシカ鑑賞の手引・雑感などお腹いっぱいの内容。個人的には、佐藤優の文章は「うーん」でしたが、後はすごく良かった。 とくに最後の大塚英志の「解題」は圧巻で、これだけでも一読の価値あり(と書きつつ実際のところ、本書の様々な論考を踏まえての総まとめ的な意味合いのある文章だったので、一冊まるまる通読するべき本かと思います)。

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2022/04/17

図書館で借りた。 本の漫画は何回も読んだから、裏話的な本書は楽しく読んだが、だいたいのことはもう知っていたかも。 振り返りにはちょうど良かった。

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2021/02/13

(01) 巻末の大塚英志による解題は、「風の谷ナウシカ」の映画や漫画そのものというよりも、本書に寄せられた様々な原稿に対する概括と総評になっているが、一次的な作品としてのナウシカに対しての批評(*02)としても読むことができる。 識者らが書き下ろした原稿が三部に分かれて収められて...

(01) 巻末の大塚英志による解題は、「風の谷ナウシカ」の映画や漫画そのものというよりも、本書に寄せられた様々な原稿に対する概括と総評になっているが、一次的な作品としてのナウシカに対しての批評(*02)としても読むことができる。 識者らが書き下ろした原稿が三部に分かれて収められているが、特に関係者がアニメ映画を制作した当時に記事となった文章などは、スタジオジブリ前夜のアニメ界、宮崎駿ら旧世代が有した思想や知識、あるいは政治性(*03)の記録としても味わいがある。 (02) 柳田國男と田山花袋の関係を、映画ナウシカのプロデューサー高畑勲と監督宮崎駿にスライドさせ論を展開しているのは興味深い。そこには自然の二重性が問題とされている。神話、活劇、時代劇という宮崎が分別した物語作用にあって、ナウシカ、ラピュタからもののけ姫へと連なるシリーズの物語としての揺れや葛藤も抽出されている。 (03) ナウシカの設定は16歳の女性であり、蟲や腐海はともかく、その人間たちには男性の性癖から抜け出てはいないのだから、フェミニズムの観点からも分析されている。また、テーマからエコロジーの観点からも作品は課題を投げかけている。微生物の専門家からの論点も得るところは多い。「エコトピア」を夢見たE・カレンバックと宮崎との対談は、1985年に収録されたものであるが、現在からしてもやや古びたエコロジー論をめぐってのやりとりに感じられる。

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2020/08/25

ジブリの公式資料を初めて読んだ。 公式だけに都合の悪いことは書かれていないのだが、今までと違う角度からもナウシカを観ることができるようになった。

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2018/12/22

 スタジオジブリの名作にして、スタジオ成立のきっかけとなった「風の谷のナウシカ」。  空前のヒット作の制作の原画や動画のインタビューもよみごたえがあった。  が、映画化するにあたって、メディアミックスを画策していた徳間書店のバックアップを取り付けたはいいが、鈴木敏夫と宮崎駿、高畑...

 スタジオジブリの名作にして、スタジオ成立のきっかけとなった「風の谷のナウシカ」。  空前のヒット作の制作の原画や動画のインタビューもよみごたえがあった。  が、映画化するにあたって、メディアミックスを画策していた徳間書店のバックアップを取り付けたはいいが、鈴木敏夫と宮崎駿、高畑勲がスタジオ制作から奔走してたなど、黎明期の奔走ぶりも載っていた。  それから、鈴木氏がアニメージュの編集長だったとは知らなんだ。  佐藤優氏による国家論や、長沼氏の微生物論など、かなりワイドな執筆陣である。  空前のヒット作の第2作の打診を受けた際に、宮崎氏が「いやー、僕が作りたくてもスタッフが『蟲』を描いてくれません」と語っていたのが印象的でした。  

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