本・子ども・絵本 の商品レビュー
子どもとの絵本の向き合い方について書かれています。 親だけでなく、子どもと関わる仕事をしている人が読んでも良いです。
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山脇百合子さんの挿絵は白黒だとまた違った味わいがあって…いいなあ… 中川李枝子先生の絵本と接してきた思い出…みたいなエッセイ??なのかな?? 当たり前だけど、出てくるのが名作絵本や児童文学で「ああ~…」ってなります
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
P86から引用 たとえ職業を持たなくても、幼児の母親というのは多忙をきわめます。でも「忙しくてかまってやれない」と心配するお母さんは、心配している分、子どもに心をかけていることになり、心のかけようは子どもに通じているはずです。 子どもに手をかける時間が少ないのを負い目にして子どもに詫びたり、ふびんがって甘やかしたりしては、お互いにマイナスになるばかりです。それよりも、少ない時間、母子のふれあいが密度の濃いものになるような楽しみをもってはどうでしょう。
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最初にこの本が書かれたのは、もう40年近くも前のはずなのに ここに書かれている子どもの本質や、こどもと本の関わり方にはまったく錆びれた所がありません。 どんなに世の中が変わっていこうと、 子どもと本の大切な関係性は不変なのでしょう。 読み進めるうちに、子どもの頃大好きだった絵本の...
最初にこの本が書かれたのは、もう40年近くも前のはずなのに ここに書かれている子どもの本質や、こどもと本の関わり方にはまったく錆びれた所がありません。 どんなに世の中が変わっていこうと、 子どもと本の大切な関係性は不変なのでしょう。 読み進めるうちに、子どもの頃大好きだった絵本の世界を次々と思い出し 幸福な気持ちに浸っていました。 子どもを持つたくさんの親たちに読んで欲しい一冊です。
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180822*読了 やっぱり絵本っていいなぁ…本っていいなぁ…子どもってすばらしいなぁ…。 自分が本好きなので、息子にもそうなってほしいと思い、絵本の読み聞かせをしています。ただ読み聞かせればいいんじゃなくて、良い絵本でなければ。その観点は抜けていました。 今はまだ赤ちゃんだけれ...
180822*読了 やっぱり絵本っていいなぁ…本っていいなぁ…子どもってすばらしいなぁ…。 自分が本好きなので、息子にもそうなってほしいと思い、絵本の読み聞かせをしています。ただ読み聞かせればいいんじゃなくて、良い絵本でなければ。その観点は抜けていました。 今はまだ赤ちゃんだけれど、ここから小学校に入るまでの間にどれだけ絵本と触れ合って、たくさん遊んで、心の豊かな子に育てられるか。気負わずに、楽しく。我が子と向き合っていきたいと思います。 子育てに悩んだり、迷ったら読みたい本。 紹介された絵本と岩波少年文庫がかなりの数で、しかもほとんど読んだことがない! 本好きを自負しているにもかかわらず、実は岩波少年文庫は読んだことがなく…。子どもの時に出合いたかったなぁ。図書館通いしてたのに、なぜか触れる機会がなく、存在自体も知りませんでした。 最後のリストを見ながら、あと何年したら息子と一緒に読みたいなぁと楽しみにしています。
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作家としてだけでなく、保育者としてのこどもとの関わり方もとても勉強になります。 みどり保育園で出会ったこどもたちを「厳しい先生」、自分のことを「生徒」と表現する姿勢からとても多くを学ぶことができます。 ★欲しい本リストに追加
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戦時中に活字に飢えていた分、絵本を手に取れることがどれだけの贅沢で夢に溢れた時間であったか、がひしと伝わって来た。 この絵本への飽くなき情熱と共鳴が中川さんご自身のみならずみどり保育園の、そして絵本の読者である子ども達の人生を明るく照らしたことだろう。 表題通り、本と子どもへ...
戦時中に活字に飢えていた分、絵本を手に取れることがどれだけの贅沢で夢に溢れた時間であったか、がひしと伝わって来た。 この絵本への飽くなき情熱と共鳴が中川さんご自身のみならずみどり保育園の、そして絵本の読者である子ども達の人生を明るく照らしたことだろう。 表題通り、本と子どもへの深い愛情が優しい文面から溢れている一冊だった。 精神の枯渇が人を滅ぼす。 どんなに苦しい境遇でも、知的好奇心が満たされていれば心の泉はみずみずしい湧き水で溢れるものだ。 それを私も子どもに伝えて行く事が出来ればいいな。面白いという感動を家族みんなで共有する第4章が特に好ましく感じられて、ふとそんなことを思った。
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なんと美しい日本語で書かれたのか。潔く、リズミカルで、分かりやすい。私の持っているのは1982年の一番古い版。その後、どう書き変わったのか興味深いがこの時点で十二分に美しい。日本語を学ぶテキストとしても良いのではないか。 先生としての「子ども」への敬意と観察、働きかけに裏打ちさ...
なんと美しい日本語で書かれたのか。潔く、リズミカルで、分かりやすい。私の持っているのは1982年の一番古い版。その後、どう書き変わったのか興味深いがこの時点で十二分に美しい。日本語を学ぶテキストとしても良いのではないか。 先生としての「子ども」への敬意と観察、働きかけに裏打ちされた各エッセイも滋味に富んでいる。 ・幼い子にとって面白いことは即ちわかることです ・読書の喜びは精神の自由あってのもの、強制されたりお節介を受けたりして得るものではありません。 ・道具箱の中身を通して、…結局どの子も大へん良い子になってしまう。 ・幼い子の側から見ると、一日一ぱい相手をしてくれるお母さんなんて、たいしたことないのです。 ・物おじしない子は要注意。 ・大人は子どもに対して一方通行であってはいけません。子どもの側からの働きも大切にして、ゆとりを持ってゆっくり見ていてやりたいと思います。 ・こわい話、よくばり
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児童文学作家、中川李枝子のエッセイの新版。元の本は1982出版。 子供について、絵本について、読書について。 面白かった。夢中で読んだ。 保育士として働いて出会った子供たちや母親たちと絵本の話、 作家になって出会った読者や書いた作品の話、 自分が子供のころに読んだ物語の話。 全...
児童文学作家、中川李枝子のエッセイの新版。元の本は1982出版。 子供について、絵本について、読書について。 面白かった。夢中で読んだ。 保育士として働いて出会った子供たちや母親たちと絵本の話、 作家になって出会った読者や書いた作品の話、 自分が子供のころに読んだ物語の話。 全部が鷹揚で、楽しいことや新しいことを見つける子供の目と配慮しながら見守る大人の目をバランスよく持っている。 子供に対するおおらかな見方を読んでいると、読んでいるだけの自分まで肯定されているような気がしてくる。 子供は長所も短所も隠さないから面白いという言葉が新鮮だった。 隠せないで丸出しだから、私は子供の嫌なところばかりが目に付いてしまう。 いいところも悪いところも隠せない間に、いいところも悪いところも丸ごとの付き合い方を学べたら、ちゃんとした大人になれるんだろうな。 教育に対する信念や、子供向けの本にもつ美学に、しなやかな筋が一本すっと通っている。 穏やかで優しげな書き方なのに格好良い。 著者は子供のころ、「石井桃子」の文字がある本は外れないと確信していたそうだ。 その信頼感はすごくわかる。 私にとっては「石井桃子」もそうだけど「なかがわりえこ」の文字が(正確には「山脇百合子の絵」が)面白さの保証だった。 だから、その張本人が自分とおんなじことを言っているのが不思議でニヤニヤしてしまった。 著者が勤務していた「みどり保育園」の方針は子供を遊ばせること、親も悲しませないこと。 大事な子供を他人にあずけるのはどんなに勇気のいることだろう、という視点のある保育に、「海のいる風景」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4903690970を連想した。 巻末に、本文の中に出てきた作品の一覧つき。 読んだのも読んでないのも全部読みたくなってしまった。
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