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スパイクス の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2013/08/25

前作のランナーでは主に人間関係が描かれていて、走る描写は少なかったけど、今回はがっつりレースの模様が描かれていて、何も考えずにさらりと読む事が出来た。 実際ランナーがどんな事を思いながら駆け引きしているかは分からないけど、獲物という例えが妙にしっくりきている気がして、長距離とはや...

前作のランナーでは主に人間関係が描かれていて、走る描写は少なかったけど、今回はがっつりレースの模様が描かれていて、何も考えずにさらりと読む事が出来た。 実際ランナーがどんな事を思いながら駆け引きしているかは分からないけど、獲物という例えが妙にしっくりきている気がして、長距離とはやはり身体ひとつで挑む格闘技の様なものだと思い知らされた。 続編に期待しています。

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2013/08/16

『ランナー』の続編。『ランナー』では長距離レースから遠ざかっていた主人公が、自分の意志でまた走ることを選んでトラックに戻ってくる。話はある競技会の一日。自分の家庭の問題を放り出すこともせず、抱えて走ることを選択した主人公の強さが眩しい。ライバルになる相手にも何か事情が伺える。2人...

『ランナー』の続編。『ランナー』では長距離レースから遠ざかっていた主人公が、自分の意志でまた走ることを選んでトラックに戻ってくる。話はある競技会の一日。自分の家庭の問題を放り出すこともせず、抱えて走ることを選択した主人公の強さが眩しい。ライバルになる相手にも何か事情が伺える。2人にまつわる周りの人達のやりとりもなかなかおもしろい。

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2013/07/31

また新たなキャラクターが登場した 三堂貢。 彼もまた、走ることに心奪われた一人なのだろうか。 ランナー1で、魅力的なキャラクターが多いといことに触れたが、 この貢もまた、 「やられたー」 と感じるキャラクターだった。 きっと私は何かに一心になっている人に 人間的魅力を感じるの...

また新たなキャラクターが登場した 三堂貢。 彼もまた、走ることに心奪われた一人なのだろうか。 ランナー1で、魅力的なキャラクターが多いといことに触れたが、 この貢もまた、 「やられたー」 と感じるキャラクターだった。 きっと私は何かに一心になっている人に 人間的魅力を感じるのだと思う。 それは年齢に関係なく、 子どもでも、大人でも、だ。 嫉妬に近い憧れなのだろう。 自分自身が、 一つのことをやりきった という経験にあまりに乏しいから。 熱中することで何かを失ったり手放したくない と思ったことがないから。 あまりに平均的で、平凡。 そういう意味でも 貢選手の今後の活躍に期待してしまった。 生まれながらの天才は人間的な魅力に欠ける。 貢の中にある、真っ直ぐな心に触れたいと思った。

Posted byブクログ

2013/06/21

あおいほんとに戻れてよかった‼ 貢くんというライバルができて、その後がますます楽しみ。 マネージャーの恋もいいね❤

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2013/05/15

読みながら、前作を思い出しました。 あさのさんのスポーツ物は、競技そのものももちろんのこと、選手の家族、友達との関係も深く入っていくので面白いです。 今回は、前作でボロボロになってしまった碧李の復活へ向けての前哨戦です。 誰よりも早く競技場に入り、トラックを見ながら、前回の屈辱...

読みながら、前作を思い出しました。 あさのさんのスポーツ物は、競技そのものももちろんのこと、選手の家族、友達との関係も深く入っていくので面白いです。 今回は、前作でボロボロになってしまった碧李の復活へ向けての前哨戦です。 誰よりも早く競技場に入り、トラックを見ながら、前回の屈辱的なレースを思い出し、その恐怖と戦っています。 そこへ、他校のランナー・三堂貢が話しかけてくるのですが…! スタートと同時に飛び出した三堂貢を追って、碧李も走ります そして、走れなくなった碧李を見守って来た友達、監督、家族もそれぞれの想いが交錯し、じわーっと心に沁みてきます。 これからの貢との関係も面白くなりそうです。

Posted byブクログ

2013/04/30

いろいろなものを背負い、走ることを恐れていた少年、加納碧李の復帰戦を描いた物語。 あさのさんの作品でいつも感じるのが、登場人物の心の機微が、その人の身体感覚や周りの風景と融解している感じ、つまりその人の気持ちを体の一部の感覚や見える景色で妙に言い表している感じがものすごくうまいと...

いろいろなものを背負い、走ることを恐れていた少年、加納碧李の復帰戦を描いた物語。 あさのさんの作品でいつも感じるのが、登場人物の心の機微が、その人の身体感覚や周りの風景と融解している感じ、つまりその人の気持ちを体の一部の感覚や見える景色で妙に言い表している感じがものすごくうまいということだ。 きっと心理描写と一言で言えることなのだろうけど、その変化が物語の中できれいにうねっていて、そのうねりがキャラクタリスティックでいいのだと思う。 本作でも、主人公の走るまでの緊張感やもどかしさ、走り出してからの背負い込んだものがはがれていく様子、ゴール後の冷静と感覚的なものの入り混じった様子が見事に描かれている。 そしてそれを見守る周りの人々についてもうねりをもった魅力的なさまで描かれている。 次回作も早く読みたい。 三浦しをんさんの解説も、素直にあさのさんの作品好きなんだなって感じてよかった。

Posted byブクログ