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おもしろサイエンス 五重塔の科学 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2019/07/06

読了。図書館で見かけて面白そうだったので。途中まではなるほど〜って読んでたんだけど、後半はほとんど地震の話になって五重塔の影が薄くなってしまったので残念だった。

Posted byブクログ

2013/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブログ「袖ケ浦在住非破壊検査屋」2013/04/17の投稿 (「おもしろサイエンス 五重塔の科学 」を読みました → http://niwatadumi.at.webry.info/201203/article_7.html ) ブログ仲間であるSUBALさんこと谷村康行先生の新著・「おもしろサイエンス 五重塔の科学 」(日刊工業新聞社) (→ http://subal-m45.cocolog-nifty.com/blog/FiveStoryPgoda.html )を読み終えたのは、上野の旧寛永寺五重塔を眺めたその夜でした(→ http://niwatadumi.at.webry.info/201304/article_4.html )。おお、もう10日も前だ!忘れないうちに感想文を…。ということでここに記しておきます。 ……………………………………………………………………………………………………………………………… なぜ今五重塔なのか。それは木造の高層建築なのに地震に強い(地震による倒壊の記録がない)と捉えられており、地震災害の多い日本にあって高層ビルを立てようとする島国根性…いや、土地の有効利用を目指す建築屋さんにとって、興味深い構造物だからです。しかも東日本地震の際に名古屋、大阪など遠方のビルをも揺らした「長周期地震動」は、首都圏直下地震や南海地震など今後想定される地震でも懸念されていて… などというと、建築業界が五重塔の耐震性能を高層ビル建築に応用しようと注目しているかのように思ってしまいますが、さにあらず、五重塔が地震で倒れない理由はいまだに解明されていないので、応用も何もないのです。 それに五重塔と高層ビルとではその材質のみならず構造も異なります。それは用途が異なるからで、五重塔は外から見上げるモノですが高層ビルは居住空間。けれどもどこか共通する耐震要素があるのかも知れません。 この本は五重塔の構造にかかわる四方山話を技術工学的な目で捉えた、知的好奇心をくすぐる読み物に仕上がっています。 谷村先生が五重塔で本を出すことを知った時点で五重塔に関して全く興味のなかった僕でした(日光東照宮を訪れた際に、拝観料が高いということで中に入らなかったくらい、興味がありませんでした…)が、何のイメージも湧かないわけではなく、寺社仏閣が古代神話の名残でありしたがって神たる宇宙人への憧憬たる象形(わかりにくい表現で申し訳ありません)であるという非科学的思考から塔はロケットだと短絡する程度のことはできました。 けれどそんな非科学アタマでは拙かろうということで「五重塔はなぜ倒れないか 」(上田 篤:編、新潮選書)で予習したのです。そのせいで(?)「五重塔の科学」がとても平易に書かれていることが判りました。 前者は専門誌に掲載されるような固い文が多く、また無駄に詳しい(僕にとって、ね)感じがしました。ただ、表紙をひらいて最初に五重塔の外観図が部位名称付きで描かれていて、本文を読む進む際に利用しやすかったのと、部材名称の読みがローマ字で記されていたのは便利でした。 本書「五重塔の科学」の僕にとっての真骨頂は第4章26話「メンテナンスと技の伝承」でした。 僕がメンテナンス会社に勤めているからかも知れませんが、非破壊検査にかかわる者としても、長持ちする構造物には興味をひかれますね。 そんなふうにこじつけずとも、「おもしろサイエンス」という視点であまりに日本的な建造物・五重塔にまつわる蘊蓄(うんちく)に耳を傾ける、そんなひとときをゴールデンウィークの一角に計画するのもいいかも。 とときをゴールデンウィークの一角に計画するのもいいかも。

Posted byブクログ