伝える。 の商品レビュー
■■評価■■ ★★★✬☆ ■■概要・感想■■ ○2023年のWBCで優勝監督となった栗山英樹氏が、2013年の日本ハム監督就任初年度で優勝を経験した後に書いた本。 ○当時は、大谷翔平選手は入団したばかりでこれから二刀流を開始していくという段階であった。 ■■感想■■ ○どん...
■■評価■■ ★★★✬☆ ■■概要・感想■■ ○2023年のWBCで優勝監督となった栗山英樹氏が、2013年の日本ハム監督就任初年度で優勝を経験した後に書いた本。 ○当時は、大谷翔平選手は入団したばかりでこれから二刀流を開始していくという段階であった。 ■■感想■■ ○どんな思いで監督というものをやっているのか、監督初年度が終わった段階なので今はまた違うかもしれないが、気になって手を取ってみた。 ○世の中で活躍している人に共通しているが、偉人・周囲の人から学んで自分のスタイルを作り上げていったのだとわかった。 ○自分のスタイルは、自分の原体験やコーチ・監督、幼少期の体験などで培われていくもの。だけれど、哲学的な思想は偉人から得ていることが非常に多いのだと感じた。 ○賢人も他人に学ぶのだから、私のような凡人が、他者に学ばなければならないのは言うまでもないのだと。 ○日ハム時代の、すこし気持ち悪いと言われるぐらい選手に対して愛情を向けている姿があった。 ○(狙っている部分は少しはあると思うが、)本人が心の底から想っているから、選手に対してもよく伝わるんだと思った。
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はじめに 批評家は、いつも対岸を歩いている 第1章 監督ってなんなんだろう 第2章 伝える言葉。伝える感覚。 第3章 パ・リーグ優勝の真実 第4章 日本一に足りなかったこと 第5章 感謝をこめて 第6章 大谷翔平という夢 第7章 戦うためになにを準備すべきか おわりに プロ野球選...
はじめに 批評家は、いつも対岸を歩いている 第1章 監督ってなんなんだろう 第2章 伝える言葉。伝える感覚。 第3章 パ・リーグ優勝の真実 第4章 日本一に足りなかったこと 第5章 感謝をこめて 第6章 大谷翔平という夢 第7章 戦うためになにを準備すべきか おわりに プロ野球選手はなんのためにプレーするのか
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大谷選手が二刀流でメジャーリーグで大活躍している姿を見て、ファイターズ時代の栗山監督の指導が大きく影響しているのではと思い、読んでみた。 大谷選手とのエピソードはそこまでページは割かれていなかったものの、栗山監督が就任した1年目の苦悩など赤裸々に書かれていて、これはビジネスパーソンにも通じる学びがある。 最後に書かれていた倉本聰さんの言葉と栗山監督の考えがこの本の伝えたいことではないか。 それは、人間は感動を「共有」する唯一の生き物ということだ。同じ場所で感動を共有する。同じ感動を共有することで、一体感が生まれ、明日への生きる力が養われていくのだ。 昨今のコロナの情勢で、何かと「不要不急」が叫ばれている。しかし、世の中に「不要」なものはない。野球も映画も落語もコンサートも、皆生きる力を養う必要なものだ。 ファイターズのさらなる飛躍を期待したい。
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Coachの語源は馬車「目的地まで送り届ける」という意味。コーチングとは教育とか指導とかじゃなく、送り届けること やはり言葉を大事にしている人だから、良いことがたくさん書いてあった。「先入観は軽く、予備知識は重く」って書いてあったけど、有言実行だね。
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失敗や挫折をした時ほど、その経験の中から成功のヒントを得ることがある。 だから思うように結果が出なくても、簡単にあきらめたり、投げ出したりしないでほしい。 言葉より強い武器はないと思っている。 たったひと言で、ものすごく前向きにもなれるし、 反対にどうしようもないほど後ろ向きになってしまうこともある。 言葉をどう伝えるか、それは僕にとっての最大のテーマのひとつである。 なぜ、一般論を確認する必要がある と考えたのか。 それは選手各々に、 自分に最も適した仕様に カスタマイズしてほしかったからだ。 頭で理解し、 身体に覚え込ませる。 その両者が必要なのだと思う。 言葉に学ぶということ ・韓非子 ・孫子 ・菜根譚 ・貞観政要 ・言志四録 『木のいのち 木のこころ』 人間という生き物は、感動を共有できる唯一の動物だと思う。感動する動物は他にもいる。馬なんか子別れすると泣くし。でも、感動を共有して、見知らぬ人同士が一箇所に集まって泣いたり笑ったりする、これは人間にしかない。だから野球場ができる、映画館ができる、芝居小屋ができる。(倉本聡)
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チェック項目7箇所。去年を成功体験とするならば、それが唯一の判断基準となり、無意識のうちに去年と今年の比較が始まって、気付けばチームや選手を批評するようになってはいないだろうか、そうならないためにも、毎日、自分自身に言い聞かせている、いつも批判される側にいろ。先入観は、誤った認識や、妥当性に欠ける評価の原因となる固定観念だ、一方の予備知識は、事前に知っておく必要のある知識や情報だ、この両者はきっちりと分けて考えないと、いつか痛い目に遭うことになる。天の与えるタイミングを得て、最もふさわしい場所で発する、それがものすごく重要な気がする、自分がうまくできたとは思わないが、そういうことが大きな影響を及ぼすくらい言葉というのは繊細で、力のあるものなのだと思う。”少にして学べば、即ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず。”(言志晩録六〇)……年齢を問わず、学び続けるのは大事なことだという言葉である、学問には限りがないので、ここまで学んだから十分だということがない。クライマックスシリーズは実に難しい、ペナントレースの2位、または3位で進出してきたチームは、前提として「失うものはない」というスタンスで臨めるが、対照的にリーグ優勝チームには「絶対に負けられない」という強烈なプレッシャーがのしかかってくる、この「失うものはない」と「絶対に負けられない」の精神状態の差は、とてつもなく大きい。「情熱で人を変えられるか?」と問われたら、僕は「変えられない」と答える、人というものは信念を持っていればいるほど、他人の情熱でなんて変わるわけがない、そう思うのだ、ただその一方で、人を動かすのは真心でしかない、というのも感じている。一試合一試合、優勝という唯一の目標に向かって、みんなでハラハラドキドキして、喜んで、泣いてというのが、チームの一番のモチベーションだと思う、そういうものをみんなが理解していれば、進む方向は絶対に間違わない。
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こんな思いで日ハムの監督をしてくれていたのか、と胸が熱くなった。 プロ野球のみの話ではなく、私にもたくさんのヒントを与えてくれる本でした。 悔し涙は流さない。 自分自身との約束を破らない。 自分が持っているものを出し尽くす。 過程は大事だ。だが、結果がすべて。 感覚を「言葉化」...
こんな思いで日ハムの監督をしてくれていたのか、と胸が熱くなった。 プロ野球のみの話ではなく、私にもたくさんのヒントを与えてくれる本でした。 悔し涙は流さない。 自分自身との約束を破らない。 自分が持っているものを出し尽くす。 過程は大事だ。だが、結果がすべて。 感覚を「言葉化」する。 「あれが肝だった」という試合をあげるのは難しいけど、あえてあげてくれた9月23日のライオンズ戦は、その場に自分がいれたことを嬉しく思った。
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予想以上に良かったです。特に指導者と選手の関係を馬車における人間と馬の関係において、指導者が馬、選手が人間に例えたのは新鮮でした。指導者(馬)は選手(人間)を目的地まで送り届ける。進む道の先に危険を察知すれば、馬はイヤイヤをする。人間はそこから何かを感じるから。。という事らしいで...
予想以上に良かったです。特に指導者と選手の関係を馬車における人間と馬の関係において、指導者が馬、選手が人間に例えたのは新鮮でした。指導者(馬)は選手(人間)を目的地まで送り届ける。進む道の先に危険を察知すれば、馬はイヤイヤをする。人間はそこから何かを感じるから。。という事らしいです。
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