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鉞子 の商品レビュー

4.3

9件のお客様レビュー

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2014/09/02

興味深い内容だった。こんど鉞子の著書『武士の娘』も読んでみよう。 原文はkindleで読めるんだけど...

Posted byブクログ

2014/01/07

何度も読み直した名作中の名作「武士の娘」で有名な杉本鉞子さんの知らざる伝記。 写真もいっぱい掲載されている。 ほとんど自伝と言って良い「武士の娘」で書かれていなかった空白の5年間(卒業してから結婚でアメリカに渡るまで)、彼女が小学校の先生をしていたということがわかった。 著者はN...

何度も読み直した名作中の名作「武士の娘」で有名な杉本鉞子さんの知らざる伝記。 写真もいっぱい掲載されている。 ほとんど自伝と言って良い「武士の娘」で書かれていなかった空白の5年間(卒業してから結婚でアメリカに渡るまで)、彼女が小学校の先生をしていたということがわかった。 著者はNHKで報道番組の制作をしていた方なので、歴史のこともいっぱい勉強になって良い。 それにしても、関東大震災東京大空襲、何度も日米欧往復し、日記も手紙も残っていない彼女のことをよくここまで調べ上げたなと感心する。

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2013/11/10

こんな品格のある女性がいたことを初めて知りました。 「武士の娘」が、日米が開戦し、その後、日本が敗戦しても、なおその輝きを失わず、評価され続けたことに感動します。 日本でももっと取り上げられるべき人物だと思いました。 明治維新を別の視点から読むことができるのも興味深かったで...

こんな品格のある女性がいたことを初めて知りました。 「武士の娘」が、日米が開戦し、その後、日本が敗戦しても、なおその輝きを失わず、評価され続けたことに感動します。 日本でももっと取り上げられるべき人物だと思いました。 明治維新を別の視点から読むことができるのも興味深かったです。

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2013/09/08

秀作。 八重の桜を思い出す。時代、境遇が似ている。大河ドラマに出来そうだ。 父親の稲垣平助と対立する河井継之助は英雄視され有名で、違う観点からの記述が興味深い。 当時の武士の様子が良く解り、美しく厳しく感じた。 日米開戦は破滅に向かうと言われたそうで、やはり日米を知っていた人は見...

秀作。 八重の桜を思い出す。時代、境遇が似ている。大河ドラマに出来そうだ。 父親の稲垣平助と対立する河井継之助は英雄視され有名で、違う観点からの記述が興味深い。 当時の武士の様子が良く解り、美しく厳しく感じた。 日米開戦は破滅に向かうと言われたそうで、やはり日米を知っていた人は見識があったんだと思わされる。

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2013/07/14

控えめながら自分の中に確たる芯を持って生きぬいた鉞子夫人に感服しました。『武士の娘』もかなり紹介されていましたが、また読んでみたいです。 河井継之助に敵対した稲垣平助の在り方が評価を180度変えて描かれていて、これが案外面白かったです。

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2013/07/05

大河ドラマ「八重の桜」の影響もあるのだろう、幕末戊辰戦争の頃の人物や事柄が話題になっている。幕末長岡藩で生まれながら、東京で最新の教育を受け、アメリカに渡り結婚しアメリカと日本の架け橋のような小説「武士の娘」を執筆した女性杉本鉞子の生涯を描いた作品。明治の始め、英語を日本で学び、...

大河ドラマ「八重の桜」の影響もあるのだろう、幕末戊辰戦争の頃の人物や事柄が話題になっている。幕末長岡藩で生まれながら、東京で最新の教育を受け、アメリカに渡り結婚しアメリカと日本の架け橋のような小説「武士の娘」を執筆した女性杉本鉞子の生涯を描いた作品。明治の始め、英語を日本で学び、アメリカに渡り、冷静な目で両国を多面的に比較しながら仕上げていった英語で書かれた自伝的小説。アメリカ以外でも翻訳され、話題になったということに驚かされる。また、この小説、この人物が日本ではほとんど知られていないことを残念に思う。これだけ聡明で国際的な女性が明治時代から日本に存在したことを誇りに思う。また、彼女を影で支え続けたアメリカ人のフローレンス・ウイルソンという女性にも驚かされた。アメリカで知り合い、その後来日、鉞子の実家長岡にも1年も滞在したという。最後は日本で亡くなり、鉞子の墓の隣に葬られている。鉞子とは献身的とも真の友情ともいえる仲で、またフローレンスは日本という国を心から愛してくれたのだろう。

Posted byブクログ

2013/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

没落した武家の娘がアメリカとの架け橋としていかにしてはたらいたか、著書の「武士の娘」を読み解きながら生涯を追った人物伝。 長岡藩の国元筆頭家老でありながら、戊辰戦争のときに反主流派にいたため、藩主を守るのに奔走しながら報われなかった父の生き方が、少なからず反映されている鉞子の品格が伝わってくる。様々な資料を丁寧に拾い上げて書かれている良書。

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2013/05/26

杉本鉞子『武士の娘』は、長岡藩筆頭家老稲垣平助の娘である。 戊辰戦争で佐幕派.河井継之助と対立し同時期に恭順派藩士として動き、最後まで報われぬ家老(武士)の娘である。 英語で書かれベストセラーになった自身の自伝『武士の娘』は、 友人のフローレンス・ウィルソンの愛が無ければ、世にで...

杉本鉞子『武士の娘』は、長岡藩筆頭家老稲垣平助の娘である。 戊辰戦争で佐幕派.河井継之助と対立し同時期に恭順派藩士として動き、最後まで報われぬ家老(武士)の娘である。 英語で書かれベストセラーになった自身の自伝『武士の娘』は、 友人のフローレンス・ウィルソンの愛が無ければ、世にでなかった。明治・大正・昭和を『武士の娘』として凛として生きた生涯の 原点は、家族の絆、人間の絆。彼女の所作は、魅力的だ。

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2013/04/20

大住憲生よりご紹介。 海外でベストセラーとなった『武士の娘』の著者・杉本鉞子の伝記。 新潟・長岡で生まれた彼女は、戊辰戦争の混乱の中でも、伝統的な武家の教育を受けて育つ。当時アメリカで事業をおこなっていた杉本松雄の妻となり、アメリカで旅立つ。夫に先立たれたあと、彼女の半生をまと...

大住憲生よりご紹介。 海外でベストセラーとなった『武士の娘』の著者・杉本鉞子の伝記。 新潟・長岡で生まれた彼女は、戊辰戦争の混乱の中でも、伝統的な武家の教育を受けて育つ。当時アメリカで事業をおこなっていた杉本松雄の妻となり、アメリカで旅立つ。夫に先立たれたあと、彼女の半生をまとめた『武士の娘』がアメリカで大ヒット。当時、この本を読めば、日本人の精神や生活がわかるとまで言われたそうだった。 杉本鉞子の、単なる「日本生活万歳!」的な視点ではなく、冷静な視点での古き日本人の生活が描かれているのが非常に好感を持てた。ゲイシャ、ハラキリ、しか知らない海外の人が読んでも間違いのない日本観を持つことができる。こんな小説があるとは知らなかった。

Posted byブクログ