なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか の商品レビュー
オリジナルが12年前、今回の増補改訂版は9年前という事で本書の中「ルール変更」の例題にあげられたその後が更に気になるところです。 欧米とのルールと捉え方、考え方、作り方についての比較がすべて精神論で語られていたのが残念でした。 もう少し切り込んだ内容であればと思いましたが、手軽...
オリジナルが12年前、今回の増補改訂版は9年前という事で本書の中「ルール変更」の例題にあげられたその後が更に気になるところです。 欧米とのルールと捉え方、考え方、作り方についての比較がすべて精神論で語られていたのが残念でした。 もう少し切り込んだ内容であればと思いましたが、手軽に読めるように「ルール」に焦点を絞った内容にしたのでしょう。 少し物足りなさは感じましたが。
Posted by
●1980年代後半、ターボによる圧倒的な強さで連戦連勝していた「HONDA F1」。すると、数年後にはターボが禁止に。はたまた、スキージャンプも原田や船木が活躍し、日本が金メダルをとると「スキー板の長さを身長に合わせる」など日本に不利なルールへすぐに変えられた。当時は日本への嫌が...
●1980年代後半、ターボによる圧倒的な強さで連戦連勝していた「HONDA F1」。すると、数年後にはターボが禁止に。はたまた、スキージャンプも原田や船木が活躍し、日本が金メダルをとると「スキー板の長さを身長に合わせる」など日本に不利なルールへすぐに変えられた。当時は日本への嫌がらせだと思っていたが、この本を読むと少しスッキリする。なぜなら、これらのルール変更は、日本人と欧米人との哲学や考え方の違いからくるものだとわかったから。非常にわかりやすく、日本人と欧米人の考え方の違いを教えてくれている。一度でも、スポーツのルールで、嫌な思いをした方は是非この本を読んでみては。でも、やっぱり日本的な哲学のほうがスッキリするなあ。
Posted by
1998年の長野オリンピックで日本人選手が活躍した後、国際スキー連盟は「日本人に不利になる」ルール改定を行ったと報道されています。しかし本当にそうだったんでしょうか? 上辺しか見ないマスコミはそう報道していますが、国際スキー連盟は何を考えてルール変更を行ったのでしょうか。その変更...
1998年の長野オリンピックで日本人選手が活躍した後、国際スキー連盟は「日本人に不利になる」ルール改定を行ったと報道されています。しかし本当にそうだったんでしょうか? 上辺しか見ないマスコミはそう報道していますが、国際スキー連盟は何を考えてルール変更を行ったのでしょうか。その変更の結果、どんな効果があったのでしょうか。 この本ではこのような一見日本叩きに見えるようなルール変更は誰が何を考えて行ったのか、その結果どうなったのかなどの、一般にはあまり知られていない所に切り込んでいきます。ははぁ、、、と思えるところがたくさんあります。 そして、後から「ははぁ、、、」と思っているだけだとやっぱりダメなんだなぁ、とも思います。 「ルールは誰か偉い人がどこか遠くで決めている」ものではなく、自分たちで作っていくものなのですね。
Posted by
組織内ルール作成に携わることになったので読んでみたけど,ちょっと違った。でも「喧嘩をしすぎて全体を壊してしまってはどうにもならない」は全くその通りかなと。法務部・知財部は気をつけなくてはならない。あと,ルールづくりに積極的に携わってみようと思うことが大事らしい。それはやってみたい...
組織内ルール作成に携わることになったので読んでみたけど,ちょっと違った。でも「喧嘩をしすぎて全体を壊してしまってはどうにもならない」は全くその通りかなと。法務部・知財部は気をつけなくてはならない。あと,ルールづくりに積極的に携わってみようと思うことが大事らしい。それはやってみたいなとおもった。そして,ルールを定めるときには最初は社益・私益でもいいけど,最後は公益だと。機会があれば手をあげてみたいな。
Posted by
大半の日本人が「ルールとプリンシパル」を履き違えていることが良く分かる。 本の内容から若干逸脱するが、そもそも日本人の大半は「ルールは守らないといけない(守らないと村八分になる。村八分が嫌だからこそ(本来倫理的にオカシイなと思うことですらルールだからという理由で)「なぁなぁ」にし...
大半の日本人が「ルールとプリンシパル」を履き違えていることが良く分かる。 本の内容から若干逸脱するが、そもそも日本人の大半は「ルールは守らないといけない(守らないと村八分になる。村八分が嫌だからこそ(本来倫理的にオカシイなと思うことですらルールだからという理由で)「なぁなぁ」にしている感がある)」。ルールは時流によって変わるべきで、ルールを作った側にとって都合が良いだけで実は大半にとってはネガティブでしかないことは沢山あると思う。ルール以前に、プリンシパル(僕は倫理観や道徳観と解釈するが)を確立できている人であれば、「人として絶対にやってはいけないこと」を踏まえて行動できるはず。極端な例で言えば「人殺しはいけません」ということなどが当てはまろう。 このプリンシパルすら確率できていない人がルールを守れる訳もなく、実例を挙げるならば、例えば金融機関において絶対にやってはいけないことというのが、顧客の資産を自己の判断に基づき勝手に商いを行うという行為がある。その彼は全国でトップセールスマンだったが、結局(噂ベースでは)そのやってはいけないことをして最終的に解雇されたという(勿論、こんなこと決して公にはならないけれども・・・年に数人はいるしバレずに解雇されずヌクヌクと働いてる人もいることを知っている)。こういうことはルールやコンプライアンス以前に、そもそも人の倫理観としてやってはいけないこと、と分かる筈なのに、エゴの為に自分を律しれずプリンシパルを逸脱して、結果第三者に迷惑をかける(倫理観に反する)ということに繋がる。 そして、ルールは完璧でもないし必ずしも正解ではないのに多くの日本人はそれが正解だと大きな勘違いをしている。ルールは自分の立ち位置によって、いくらでも解釈の余地がある。結局はプリンシパルに則って判断し行動できるかどうか。 なんてことを感じた一冊。本の内容自体はイマイチやったかな。 とまぁ、欧米が押し付けているこのグローバル競争で生き残っていく為には、彼らのマインドを理解してネゴシエーションに負けないようにしないと、いつまでたってもやられっぱなしになるでしょう。
Posted by
・ルール─ 行動が準拠すべき、または準拠することを要求されるプリンシプル・プリンシプル─ 理性や行動の基礎となる、基本的な真理・法律 プリンシプルはどちらかというと、個人の考えに基づいて決まるも。ルールは他から強制されるものごと、排他的。合意を形成し作り上げるもの。 日本人...
・ルール─ 行動が準拠すべき、または準拠することを要求されるプリンシプル・プリンシプル─ 理性や行動の基礎となる、基本的な真理・法律 プリンシプルはどちらかというと、個人の考えに基づいて決まるも。ルールは他から強制されるものごと、排他的。合意を形成し作り上げるもの。 日本人はプリンシプルを大事にするが、ルールはお上が作るものとして我関せずの態度をとる人が多い。 欧米人と比べて日本人は、自己の中だけで完結してしまい、他者とコミュニケーション取りながら合意を形成することがあまり得意ではないのは、このルールとプリンシプルの関係しているのかなと思いました
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
親しい友人が”欧米人はルールを自分たちが有利なように変える”といっていたのが耳に残っており、この本を手に取った。規格争いなんてまさにルール決めのように思える。そこまで考えが至らなかったために、日本の企業はかなり多くの機会を損失したのだと思う。著者はルールが変わる事による競争の促進というような事を書いていたけど、ここはまあ奢れる会社はやはりどこかでつぶれるので問題ない気がする。そのうちまた読み直そう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
客観的に見れば非常に独特で珍しい思想や文化を持つ日本人と、 欧米人の、ルールに対しての考え方の違い等を著者の体験等から分析検証した本。 表題に釣られて買ったが、読み進めて行くとそれが勝手な思い込みであると判る。 1章 日本人、ルール変更をなぜずるいと思うのか。 1,日本文化の中に存在する行動や戦いに関する美学 2.欧米とのルールに関する考え方の違い。 3、ルールとプリンシプルの混同 ぶっちゃけ勝負より美学を大事にしているのかも‥の点に非常に同意。 日本人、ルールは他の誰かが作るものだと。 2章 1,欧米、ルール作りも戦いに含まれる 2,その戦い方をずるいと考える 3,当座は、それを作ったほうが有利に展開できる 3章 1,変更側が必ず勝つとは限らない 2,された側が勝者のケースも 3,特定に有利な変更は、勝ち過ぎを助長することもある この本を読む直前、「超」入門 失敗の本質 鈴木博毅 著 を読んでおり、 それから考えると 4章は非常に悪い意味での、型にはまり自己に執着し相手に凌駕される日本人像に思え、 個人的にはあまり同意せずサラリと流した。 5章 ルール作りに関する著者からの提案 --------------------------- その、「超」入門 失敗の本質 鈴木博毅 著 で腑に落ちない部分がこれを読む事で補完され、 こちら本の日本人的考え(から抜け出せていない部分の理解)が、 その「失敗の~」で補完つまり相互補完された感じで、 結果的に非常に為になった。 理解が上がった。拡がりを得た。
Posted by
大切な欧米人の気付きは、”喧嘩をしすぎて全体をこわしてしまってはどうにもらならい”という、いわば人間の英知というべきのでした。 勝ちすぎてしまうと消費者の選択の自由を奪い、結果として社会を豊かにしない ルール作りに参画すべし プリンシプルとは 流儀 グローバルなスタンダード...
大切な欧米人の気付きは、”喧嘩をしすぎて全体をこわしてしまってはどうにもらならい”という、いわば人間の英知というべきのでした。 勝ちすぎてしまうと消費者の選択の自由を奪い、結果として社会を豊かにしない ルール作りに参画すべし プリンシプルとは 流儀 グローバルなスタンダードから見て簡単にブレない自身のおきて ルール 行動が準拠すべき、または準拠することを要求されるプリンシパル プリンシパル 理性や行動の基礎となる、基本的な真理・法律 ルールもプリンシパルの一つであるが、プリンシパルのほうがより根源的で、どんな場合にも変わらない真理性を含む
Posted by
■ルールとプリンシプル A.ルールは石に刻まれたものじゃなくて、スタンダードみないなもの。守るだけじゃ強くなれない。 B.日本人は「ルールは誰かが作る物だ」と思っているものです。しかし、これが欧米や中国になると「ルールは自ら作る物」と考える人はたくさんいます。 C.日本人の...
■ルールとプリンシプル A.ルールは石に刻まれたものじゃなくて、スタンダードみないなもの。守るだけじゃ強くなれない。 B.日本人は「ルールは誰かが作る物だ」と思っているものです。しかし、これが欧米や中国になると「ルールは自ら作る物」と考える人はたくさんいます。 C.日本人の立ち振る舞いの美しさ、行動の美学というのは、ルールではなく私たちのプリンシプルであり、そのまま欧米人に当てはめるわけにはいきません。 自分のプリンシプルに合うものは賞賛するが、合わないものは批判するという態度では、逆に相手から非難を受ける事にもなりかねないのです。 D.勝ちすぎは社会を豊かにしません。特定の企業が市場を独占すれば、商品を買う人に選択の楽しみがなくなってしまうし、スポーツで特定のチームばかりが勝っていると、ゲームの面白さが消えていきます。さらには企業同士、チーム同士が切磋琢磨して技術を高め合う機会もありません。 E.制約はビジネスの飛躍のカギ
Posted by
- 1