エコノミストには絶対分からないEU危機 の商品レビュー
日本人が経済を語る時、自国とアメリカしか見ようとしない。どういうわけだか、欧州統一通貨であるユーロがいかなる状況であるか殆ど気にしない。 日本は対米従属のポチなんだから、いいじゃん…と自虐的に笑う方には無用であろうが、欧州経済のバックグラウンドを知りたい方には、昨年までフラン...
日本人が経済を語る時、自国とアメリカしか見ようとしない。どういうわけだか、欧州統一通貨であるユーロがいかなる状況であるか殆ど気にしない。 日本は対米従属のポチなんだから、いいじゃん…と自虐的に笑う方には無用であろうが、欧州経済のバックグラウンドを知りたい方には、昨年までフランスで働いていた自分がお薦めできる良書である。 下の参考リンクが参考になろう。(経済にあまり明るくない方には多少難しいかもしれないが、本書の方は易しく丁寧に書かれているので、ご心配無用)
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【世界に有り余る金がつくりだすバブルと危機】「市場」と投機筋に実体経済は眼中にない。財政赤字そのものよりも、これを口実に攻撃を仕掛けられることこそ、本当の危機なのだ。
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例えば2010年の外国為替相場の1日あたり取引額は、370兆円。世界の物とサービスの輸出額は1日あたり3.7兆円でわずか1%。2009年の世界の1日あたりGDPは14.8兆円。 実体経済の市場とは別に、その24倍もの巨大な金融市場が存在しているという。この「市場」が「社会」から独...
例えば2010年の外国為替相場の1日あたり取引額は、370兆円。世界の物とサービスの輸出額は1日あたり3.7兆円でわずか1%。2009年の世界の1日あたりGDPは14.8兆円。 実体経済の市場とは別に、その24倍もの巨大な金融市場が存在しているという。この「市場」が「社会」から独立してお金をかかえていることが、危機の本質だとし、日本の危機にも警鐘を鳴らす。
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挑発的?なタイトルではありますが、結論は常識的な範囲ですね…。 あえて本書の価値を探すとしたら、それはわが国で一般に流れている英米系の情報ではなく、大陸欧州、特にフランスに軸足を置いて「欧州債務問題」「ユーロ危機」を巡る情報を整理していることだと思います。
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