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日本企業・底力 の商品レビュー

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2013/08/15

藤田薫著「日本企業底力」幻冬舎(2013) *インターナショナルとは軸足が日本であり、母国を基地として日本対外国のビジネスを行うという意味であるならば、グローバルはまさに「グローブ=地球」規模のビジネスである。 *いわば日本人としての強烈な自己とグローバルセンスの両方を持っている...

藤田薫著「日本企業底力」幻冬舎(2013) *インターナショナルとは軸足が日本であり、母国を基地として日本対外国のビジネスを行うという意味であるならば、グローバルはまさに「グローブ=地球」規模のビジネスである。 *いわば日本人としての強烈な自己とグローバルセンスの両方を持っているということ。これらは、新時代の変化にしっかり対応している新しいスタイルです。 *自分は決して主役ではないかもしれない。でも舞台の袖にいて、異なる人々、優れた人々に、それぞれの役割を振り払って舞台で踊らせる事ができる。そういった「場」をつくる事にかけては、日本人特有の美質、世界に誇れる物があると思います。実は、これこそがグローバルで活躍する日本人、つまりグローバル日本人の役割といえます。 *偉大な経営者たちに共通するリーダーシップとは (1)驚くほど謙虚である (2)不屈の精神をもっている、なすべきことを実行する (3)周りとのつながりを大事にする (4)秩序、規律を保 (5)職人のように勤勉でまじめである (6)妥協しない真摯な態度 (7)もの静か、穏やか (8)目立たない、控えめで飾らない、質素である (9)根気よく、愚直である *中村天風さんの言葉「新しい計画の成就は、ただ不屈不倒の一心にあり、さらばひたむきにただ想え、気高く、強く、一筋に」 *忘れたはならないのは、自分の足下を見る事。禅の言葉に脚下照顧という言葉がある。足元を照らし顧みる。大きく言えば今この瞬間は過去の歴史の上にあるということ。歴史とは今に至るまでにおこった重要な出来事。その結果が今をつくっている。 *自分は運がいいと想える人ほど成功する。出来るビジネスマンは堂々としている。根拠のない自身をもっているのは今の時代のビジネスの成功者に共通している特徴のようです。 *ぶれないセルフエスティーム(自己評価意識)を持つ (1)自己重要感=自分を大事に想い、他者から必要とされていると感じる気持ち (2)自己有能感=やろうと想った事はやれるといった自分の能力への自身 (3)自己好感=自分への温かい気持ち。長所も欠点も含めて自分を好きという気持ち *K(勘)、K(経験)、D(度胸)で世界を動かす

Posted byブクログ

2013/04/21

「日本企業・底力」 日本人だからこそ出来る役割で、世界を理解し、世界で戦う。 「日本は世界のリーダーという言葉は適切ではないが、世界のお手本となっていくだろう」と、かのドラッガーが看破したのは、1960年代初頭。その言葉通り、1970年代から80年代にかけて日本は工業国として...

「日本企業・底力」 日本人だからこそ出来る役割で、世界を理解し、世界で戦う。 「日本は世界のリーダーという言葉は適切ではないが、世界のお手本となっていくだろう」と、かのドラッガーが看破したのは、1960年代初頭。その言葉通り、1970年代から80年代にかけて日本は工業国として脅威の成長を遂げ、〝ジャパン・アズ・ナンバーワン〟と呼ばれるようになりました。そして、世界の各国が日本に目を見張り、日本のビジネススタイルを見習うと研究した中生まれた言葉は、〝ジャパナイゼーション〟。 しかし、21世紀以降この言葉の意味は変わってしまいました。現在は、 〝ジャパナイゼーション〟=日本化しないように気をつけよう! なんです。かつては、「あいつみたいに頑張ろう!」だったのが、「あいつみたいにならないように頑張ろう!」とは、なんと悲しいことか。しかし、ある意味仕方がないことでもある。日本は日本以外のせいにする前に、自分の身を正さないといけないし、言ってしまえば、日本人一人ひとりの問題なんですから。 〝ジャパナイゼーション〟は本当に日本化しないように気をつけようになってしまったのか。日本は、もう世界の手本になれないのか。いや、そうではない。日本人の良さを生かすことで、アメリカ人もインド人もイギリス人も出来ない活躍を実現することが出来る。日本人は何も気後れすることはないのだ。 それが著者藤田薫氏の主張です。確かに、その通りだと本当に思います。本書で登場する日本人達の活躍や考え方はとても共感出来るものであり、刺激を強く受けます。 が、しかし、本書の表題は「日本企業・底力 2500社を救ったNO.1ODコンサル19の切り札」です。その表題と内容がリンクしているかというと、私はそうは思いませんでした。「日本企業」とあるけど、企業努力はさほど取り上げられているわけではなく、むしろ個(海外で活躍する日本人)に焦点を置いているように思えます。その焦点の置き方も、著者の視点で切っているというよりは、各々の日本人のエピソードを取り上げている形でオリジナル性は感じません。 また、サブタイトル「2500社を救ったNO.1ODコンサル19の切り札」はなかなかの違和感w。サブタイトルを見ると、「コンサルティング手法やコンサルタントの経験や切り口で、日本企業の素晴らしさを書いているんだな」と多くの人は思ってしまうんではないでしょうか。そう思って読んでみると、きっと消化不良になると思います。 日本人として感じるところは大いにあります。しかし、コンサルティングはどこに行ったんだろうか。

Posted byブクログ