人形パズル の商品レビュー

パトリッククェンティン【著】,白須清美【訳】

2015/06/11

海軍に入隊し戦場に行ったピーター・ダルース。久しぶりの休暇での帰国。短い休暇の中でアイリスとの時間をとろうとするが、宿がとれない。ピーターたちに宿を譲ってくれたミセス・ローズ。サウナに入っている間に盗まれたピーターの制服。サウナで出会った私立探偵ハッチの協力。アイリスの従姉妹ユーラリアを訪ねたピーターが発見したユーラリアの遺体。ピーターをはめるための罠。ユーラリアの友人でユーラリアが手紙を書いていたリーナを訪ねたピーター。ピーターを怪しみ監禁したリーナの殺害。ハッチの相棒ビルが尾行するミスター・キャット。サーカスに隠された秘密。サーカスの事故で死んだジーノとユーラリアの関係。ジーノを殺害したかどで逮捕されたサーカスの兄弟。

2013/09/04

久々の休暇を愛妻アイリスとゆっくりすごそうとウキウキのダルースに、次々襲い来る事件。妻とラブラブ（笑）の時間を取るために、必死にあがくダルースが可愛い。
ラストの怒濤の展開は、このシリーズ恒例の相変わらずの面白さ。視覚的な描写が愉快で、楽しめました。

2013/06/05

ようやく取れた休暇で愛妻と再開したピーター。
久々の逢瀬を楽しむはずが、ホテルの部屋は見つからないわ、制服は盗まれるわで散々。しかも死体まで見つけてしまい…。

パズルシリーズ。
ピーターがプロデューサー業を中断させ海軍中尉になっている。
時は第二次大戦最中。
アイリスがピーターのプレゼントであるナイロンのストッキングに喜ぶ様など面白い。
作品としての構成が不自然に思えるあたりを解説が補っていて、そちらも興味深い。
犯人の正体もオチもいいし、何よりタイトルの付け方が絶品。そこからきたか！って感じ。
ドタバタサスペンス色が強いので読んでいて楽しかった。
今まで読んだパズルシリーズの中では結構好きかも。

2013/04/11

パズルシリーズ第3作。前作より登場人物が減って読みやすかったが、オチの意外性が弱く終盤が冗長だったのがちょっと残念。

2013/05/07

シリーズ３作目。
このシリーズは毎回もうどうにもならない！という窮地に追い込まれてから一気に転がるように解決へと向かうのが楽しいのですが、今回はよりにもよって主人公ピーターが殺人容疑をかけられるという、これまでで一番の窮地に陥っています。

次々と現れる謎の人物に不可思議な予言とコミカルでテンポ良く事件に巻き込まれていきますが、届きそうで届かない真犯人は不気味です。
ピーターがうっかりさんで何をしてるんだ！とハラハラ、ヒゲ男の勝手気ままさにジリジリ、ですが最後まで読むと作者の巧妙なストーリー展開に踊らされていたことに気づきます。
ラストのオチはまさに「人形パズル」です。

それにしても最後のサーカスでのドタバタ劇は楽しい。
パニックになった観客との逃走劇には笑いましたし、象にはホロリとさせられました。