「原始人食」が病気を治す の商品レビュー

崎谷博征【著】

2017/10/06

かなり良かった。
自分が求める知識のど真ん中という感じで、エビデンスもしっかり示していて、納得出来ることがかなり多かったです。

トランス脂肪酸は毎年アメリカ内で発症する心臓病による突然死3万人の原因物質として論文で報告されている。
アメリカでは2006年から、食品中のトランス脂肪酸の表示が義務付けられ、ドイツではトランス脂肪酸を含むマーガリンは製造禁止。
#崎谷博征 (医学博士)

……………

タウリンは、胆汁酸の分泌を盛んにして肝臓の働きを助けたり、肝細胞の再生を促進する。

「たんぱく質と満腹中枢」
たんぱく質の摂取は、脳の視床下部にある満腹中枢を刺激して、自動的にストップがかかる様になる。
この刺激は、炭水化物や脂質よりもはるかに効率的に行われる。
#崎谷博征 (医学博士)

たんぱく質は体内で利用された後、分解されて尿素などとして排泄される。
この分解過程でアンモニアが生じる。
このアンモニアは毒性が強い為、肝臓で尿素として無害化されて尿から排出される。

たんぱく質摂取の上限は、肝臓の尿素を作る能力による。
大体総エネルギーの35%くらいが処理能のリミットとされていて、総エネルギーの30%程のたんぱく質を摂っても副作用はまず起こらないと考えて良いでしょう。
高たんぱく食の弊害の臨床報告はゼロ。
#崎谷博征 (医学博士)
実践を後押ししてくれる一文。
#駿太メモ

「肉と痛風の関係」
痛風はプリン体の摂取量は大した問題ではない事が分かってきてる。
12人の痛風患者さん対象に、高たんぱく、低炭水化物の食事療法を行なった研究で、むしろ肉類を食べる事によって痛風発作が著しく減少した。
#崎谷博征 (医学博士)

「トランス脂肪酸と突然死の関係」
トランス脂肪酸を摂ると、自分達の細胞膜とトランス脂肪酸の構成成分が入れ変わってしまう。
例えば、心臓の筋肉細胞の膜がトランス脂肪酸と入れ替わると、心臓のリズムが乱れ、不整脈になり、突然死を招く。
腸の粘膜細胞膜がトランス脂肪酸に変わると、細胞内に毒性物質を取り入れる様になり、癌や慢性症状が起こる。
#崎谷博征 (医学博士)

日本の水道水は、世界でも有数の高濃度塩化物が含まれている。
特に都会の水道水は塩素濃度が高い。

酸性となる食品の代表例として、
乳製品、穀物、塩、肉類、魚介類、卵など。
アルカリ性食品として、
野菜、フルーツ、根菜類など。
一般的には穀物にビタミンB群が豊富に含まれていると思われているが、肉類、野菜、果物に比べれば、同エネルギー当たりで少量しか含まれていない。

考古学調査から、農耕の定住生活が始まった1万年前頃から、人類の健康状態の劇的な変化が起こった。
狩猟・採集型生活では平均寿命が約40年だったが、農耕時代に入ると約20年に。
農耕時代に入って低下したのは寿命だけではなく身長。
狩猟・採集型の時は平均身長が、男180女168に対して、農耕型では男160女152。

2019/07/09

サーミットイフェクトによるカロリー消費

石器時代の経済学　農耕によって働き詰めになった。

乳糖不耐症

GI値とGL値　GL＝血糖値負荷指数＝糖質のグラム数かけるGI÷１００

ナトリウムとカリウムは、水分を取り込むのと排出する反対の役割。

リーキーガット

日本の発酵食品　味噌は赤味噌
無農薬

アクリルアマイド＝AGEの元、茹でる又は生。
異性化糖のフルクトース

煮る、茹でる、蒸す、低温でゆっくり焼く炙る、などで
AGEを減らせる。

味付けは塩麹。熱を掛ける前に塩麹を塗っておく。

肉類、魚介類、野菜（ジャガイモ以外）、海藻、キノコ、果物（バナナ、ブドウ、マンゴー以外）、発酵食品（乳製品以外）、タマゴ。これを食べる。
菓子類、加工肉、マーガリン、漬物燻製干物は食べない。

タウリンは動物性たんぱく質でないと摂れない。
原始人食は慢性炎症を防ぐ。

2013/07/03

最近の俺の食べたいと思う食事が当てはまり過ぎてる。。。
美味しいからではなく、体に良さそうだからという観点で食事を選んでいるからかな。
口に入れるもので身体が作られるからね。

有機野菜、無農薬、小さい青魚、赤身の肉、天然

唯一、当てはまらないのはワインか 笑

2013/06/18

原始人食が病気を治す　崎谷博征　マキノ出版

人類の歴史から見ればそのほとんどが狩猟採集時代である
従って狩猟採集民族の遺伝子は
農耕や牧畜をはるかに超えた次元を持っている
ましてや工業生産された添加物だらけの加工食品は
本質的に肌な合わない筈でリーキーガットを起こす

つまり人間の胃腸がミルクや穀物に順応しているとはいえず
それどころか腸内細菌の生態系を壊してしまうのだと
常識をくつがえす主張だけれども
理屈は通っているようだし実験してみる価値はありそうだ

糠など豆や穀物の表皮に含まれるフッチン酸は抗栄養素
身を守るための毒でミネラルを取り込んでしまい
人間の食物からも胃壁から吸収される前に奪い取ってしまう
酸性血液やミネラル不足は骨からカルシュウムを絞り出し
筋肉からはアミノ酸やグルタミンや失われる

2013/04/30

正しい食事とはなにかが、人類の歴史を踏まえて提示されている。要は現代人の遺伝子は、1万年前の原始人の遺伝子とそれほど変化していないということ。そのうえで食生活が原始人時代のときと大きく変わってしまったことによって様々な現代人の慢性病が引き起こされているということ。特に農業革命以来人類が穀物を主食とするようになって「腸に穴が開く」病を起こし慢性的に自己免疫疾患にかかっているとのこと。衝撃は、「玄米食を盲信してはいけない」「マクロビの間違い」「ベジタリアンの間違い」「パンなどの穀物が体に良くない」などなど。科学的アプローチによる説明は説得力あります。

2013/04/08

単純に一読の価値はあると思った。
食生活と病の関係などを色々な試験/実験/調査の結果から述べていて参考になる。
実際に原始人食にするのは今の生活環境では難しすぎると感じたりしましたが、出来る限り少しづつでも近づけていって様子を見てみようかなと思ったりしました。